車の車検前! 自分である程度チェックする人にとっては、検査に通らない箇所を見つけると本当に焦ってしまうものです!
今回は、その中でも車の下部(特に駆動部)に付いているゴムブーツの亀裂を応急補修してみましたので、記録しておきたいと思います。
タイヤが回転するために必要な(駆動する)部分(足回り)には、何種類かのゴム製ブーツが付けられています。
大きなシャフトブーツはもちろん知られていますが、タイロットエンドのジョイントやロアアームボールジョイント、スタビリンク等も潤滑と保護のためにゴム製ブーツが被されています。
その中で私が今回見つけた補修箇所は、タイロットエンドのブーツ亀裂でした。
ゴム素材なので、どうしても年月を経過すると劣化していきます。
特にタイロットエンドブーツやロアブーツは、上下から圧し潰されて付いている状態になっているので曲面がヒビ割れてしまうのは当然なことです。
ブーツの中にある潤滑剤であるグリス(グリース)が外へ出て無くなってしまうと、ボールジョイントが潤滑不足によって動きが悪くなり壊れてしまう可能性があります。(人間の関節液と同じみたいに)
↓下はタイロットエンドの図ですが、上下から圧力かけられ取り付けられています。
図のように今回も亀裂部分はこの個所にあり、そこから中の潤滑剤(グリス)が少し漏れ出ていました!
タイロットエンドの部分はシャフト部分の様に激しい動きはしないので、グリスが散らばるほど漏れ出るわけではありません。(ハンドルを左右に動かす駆動部分なので)
〇で囲んだ部分、ブーツの亀裂部分からグリスが少し漏れ出ています。(数週間前には出ていなかったのですが・・)
これでは車検の時に検査員から指摘されてしまうでしょう。
画像をよく見ると分かりますが、ブーツゴム部分に薄く膜が付いていると思います。
これは、ゴム保護のために以前「ゴム化塗装剤」を塗っておいた跡なのです。塗るとゴム化する塗料ですが、薄い膜を作るだけなので亀裂や破れからは守れなかったということが分かります。
本来はですが、新しいゴムブーツに交換すれば良いのでしょう。けれども、今回は修理に出す時間もなく急な予算も無いので、この際は応急補修でもするしかありません!
(ブーツゴムやグリス等は安価ですが、ボールジョイントを外す道具も経験もないので仕方なく)
そこで探したのが「黒ゴム接着剤」でした!
CM動画でも観ると、スウェットスーツの穴亀裂や長靴の穴も塞いでしまい、尚且つ「ゴム化して弾力性も保つ」という世界で評価されている優れものだということ。
亀裂した部分を重点に補修した後は、念のために1周(圧力のかかる部分を中心に)保護強化用に塗っておきます。やはり、ゴム化塗装剤とは厚さが違います!
塗装と違うのは、肉盛り状態ができるということでしょう。厚みがあれば内部からの圧力にも耐久性があるのです。
ひとまず、これならば亀裂補修してありますしグリスも漏れていないので車検も合格するでしょう!
とりあえず、これで当日に間に合いますのでホッとしました~!
そして、後日談↓
ゴム素材は保湿(しっとり)して保護していれば長持ちするようです。