パニックな出来事が起きた時でも売れ切れては困る生活必需品を想う記




人は昔から危険な出来事があると、買いだめに巻き込まれてしまうものです。最近も新型コロナウイルス騒ぎによってマスクから始まり、次に生活必需品のトイレットペーパーやティッシュが様々な店頭で品切れになってしまいました。

中国製のマスクは別として、トイレットペーパーはSNSのデマ(いたずら)が原因だったのですが、それがまた日本だけではなく世界中に広まっていったのは不思議なことでした。(SNSの拡散力は凄いですね~)

我が家でもトイレットペーパーが少なくなっていたので、非常に焦りました。マスクは花粉症対策で常時購入していたので取り急ぎ間に合いましたが、トイレットペーパーは毎回余分に買っているわけではありませんので慌ててしまいます。

また、マスクは生地で作れますし 洗えば再度使用できるものですが、トイレットペーパーは自分で作れるものではありません。

運良くたまたま寄ったお店で買えたので助かりましたが、最悪の場合は大昔みたいに新聞紙を使うしかないとさえ頭に浮かんでしまいました。

(その昔、トイレットペーパーが無かった時代はチリ紙でしたが、無い場合は新聞紙をシワシワにして使いました。そんな時代もあったと記憶にあります)

マスクなんてものも、何十年も生きていますが品切れで買えないなんて前代未聞なことで、世界中でも今までには考えもしなかったことでしょう。

また現代はインターネットを使って売れる時代になりましたので、誰でも言い値転売者になることができます。こういう時は本当に困っている人たちの弱みに付け込んだ形ですから、高値でも売れるわけで、何でもそうですが「買う人がいるから売る人が成り立つ」のです。その一時期だけ儲けられる商売が出てくるのは、祭りの出店と同じ感じだと思います。

多くの人に品が渡るように「お一人様1点まで!」という販売条件を掲げていても、何カ所も廻れば品は買い集まってしまいます。日本では台湾の様に管理システムができているわけではありませんので、現状防ぐことは不可能でしょう。

人間の心理として「念のため余分に買っておこう!」とみんなが考えると、普段は沢山在庫がある品も一気に無くなってしまいます。

どの店に行っても「売り切れ」になっていればなおさら、見つけた時には余分に買ってしまうのです。なので、たいていの人が安心量ほど持つようになるまで品薄状態が終息しないのです。

とにかく、毎日の生活に必ず必要なものが売れ切れてしまうと本当に困ってしまいます

生活に必要な物が一番困る

出来事の内容によって、売り切れてしまう物が違うのが分かります。

2011年の大震災の時も大変だったと記憶があるでしょう。

忘れもしない震災後の1週間、特に大変だったのはガソリンでした。あの時、自動車通勤の人は本当に困ってしまったことでしょう。

連日のニュースで「タンクローリーが各スタンドに行き渡らないために、ガソリンの供給が滞っている!」との情報で、近隣のガソリンスタンドには行列渋滞が起きていました。

自転車で町のガソリンスタンドへ行き、「いつ頃ガソリン入ってきますかね~?」と尋ねたところ返ってきた答えは、「こっちも聞きたいことだわ!」でした。

このパニックを教訓となって、その後から電気でも走る「ハイブリッド車」を購入した方が良いと多くの人々が思い始めたのでしょう。

我が家の車もガソリンメーターが半分以下だったため、心配で心配で車で出かけることもままならなかったのを覚えています。

その後およそ2週間ほど経過するとそのガソリンパニックも終わった記憶がありますが、生活必需品の1つにガソリンがあったことを身に染みたものです。

電気はどうにか復旧していても、計画停電で各家庭や企業・流通にも影響があったので、品薄になる物がいろいろと出たのを覚えています。

まずは停電になって困ることは夜の明かりなので、ランプや必要になる電池は売り切れ続出となりました。100円ショップの電池が全て売れ切れると、電気店やホームセンターの高い電池も売れていました。

パニックな出来事の内容によって品薄になる物が違うものですが、生活するために必要な品は最初から「1家庭いくつまで!」と条件を掲げて販売してもらいたいものです。

大地震パニックもウイルスパニックも、どんなパニックも共通して売れ切れになってはいけない物、欠かせない物は食料品です。

東日本大地震の時は「乾パン」がとても売れたようですが、いつ普段の生活に戻れるのか分からないために消費期限が長い食料を蓄えなければなりませんでした。

水道というライフラインさえ復旧すれば、焚火を起こして湯を沸かせばカップ麺やコメが食べられます。最悪、電気やガスは無くても生きられるのですが水は一番困るのです。

ウイルスパニックも大変ですが、これから我が国は大地震も覚悟しなければなりません。生きるための最低必要な物を少しづつ貯めておく方が良いのかもしれません。

売っている時に少しづつ買っておく「生きるのに必要な品物」を考えてみます。

電気とガスのライフラインが復旧していない場合で、水は給水車などによって最低手に入ると考えますと、まずは食料です。しかも長期保存できる食べ物です。

お米は、大昔から保存食料品として農耕民族が発明した優れた食料です。米は未開封で真空状態保存ならば1年経過しても炊いて食べられるようです。特にアルファ米は優れた保存米です。

ほかに缶詰やフリーズドライのスープやみそ汁、レトルト食品も長期間食べられるので良いと思います。乾パンも長くもちますが、毎日では耐えられないので他の保存期間が長いものが必要ですね。カップ麺は製造から最低半年は大丈夫だといわれますので、立派な貯蔵品の1つでしょう。

とにかく生きるのには食料が一番大切です。そして次に必要なものは排せつ用品だと思います。つまりトイレとトイレットペーパーです。

今回のコロナウイルス世界パニックでもトイレットペーパーが売り切れ続出しましたが、4人家族で1か月に必要なのは男女比にもよりますが、最低16ロールくらいだと思われます。腐る物ではありませんので、常に16ロール入りの1パックは最低置いておきたいと思いました。

このように今や予想外の出来事が次々に起こる世の中になっていますので、少なくとも最低限の備蓄は常にしておいた方が良いかもしれません。

今回のウイルスパニックではマスクが買えなくなりましたが、マスクは工夫すれば自分で作ることができます。一方で、長期保存食料品やトイレットペーパーは自分では作れない物です。

特に自分では作れない品で「生活するのには絶対に必要な品」は、パニック発生で売り切れ時でも「買っておいて良かった~!」と後から思える「安心のため」になります。

各家庭で日頃「うちには何が絶対必要な物なのか」を考えて、品薄や売り切れに対処していきましょう!