秋に出てくる小さな蟻と羽アリを毒蜜で駆除してみることにした記




晩秋になって今年久しぶりに和室の窓際近辺から羽アリと小さな蟻の混合行列を確認してしまったので、今回は改めて真剣に対処しなければと考えるのでした。

今回はずいぶん以前に書いた記【家の中に小さなアリと羽アリが仲良く行進する原因の侵入口を塞いだ記】の続編みたいな感じとなりますが、今度は部屋は同じでも出てきた口が全く違う箇所だったので封鎖ではなく排除・駆除という考えに変わったのです。

一般的に市販で売られている「蟻コロリ」というのは安価で簡単ですが、比較的大きめの蟻が対象らしいのでネット通販でいろいろと探して良さそうなものを見つけたわけです!

ということで、今回はこの結果を経過観察を観ながら記録しておきたいと思います。

僅か1.5mmの極小の働き蟻たちに出入りできない所はない!

だんだんと紅葉が始まるこの季節、羽アリと一緒に極小さなオレンジ色みたいな蟻たちも沢山行列を作って出てくるのを何年振りかで久しぶりに確認しました!

猛暑も過ぎて冬へと向かう前の秋に出てくるというわけで、前記でも出てきたのと同じこの蟻の行列の正体は「サクラアリ」ではないかと分かりました↓

↑黒い色をした羽がある大きめの蟻は「オスの蟻」で、小さな蟻は働きアリみたいです↑

ネットなどで調べてみると、やはりこの時期に羽アリたちは「結婚飛行」という儀式を行うらしく高い所から飛び出して新たな所で子孫を残す、例えば鮭の川登りみたいな感じと同じです。

また、この羽アリたちは既に成長済みなのでもう何も食べる必要なく、この最後の儀式を行うためだけに出てきますので、当然に駆除剤にも引っかからないようです。(まるで決死の特攻隊の様です)

それにしても飛行できない小さな働きアリたちも一緒に出て行列を作っているのは、どういうことなのでしょう。まさか羽アリの護衛のためってことはないでしょうけど、それとも単に冬支度のエサ探しのためなのか・・働きアリたちはしばらくするとみんなちゃんと帰っていくのですから・・

猛暑も過ぎたある秋の日、陽が射して暖かい午前中に沢山の羽アリたちがサッシのところに集まって外へ出ようとしていたのですが、内側なので(サッシは閉まっているため外へ行けず)出てくるところを間違ってしまったのかもしれません。(外へ飛び立てなかった沢山の羽アリたちの無念の姿は、後日に掃除機で供養しました・・)

こうしてしばらく(数日後)して羽アリたちの姿は見えなくなりましたが、極小の蟻(働きアリ)たちだけは今だに毎朝出てきていたのです。

普通では見落とす程に小さなこの働きアリ僅か1.5mmほどの体長なので、本当に小さな隙間から出入りできるので家のどこから出てきても不思議ではありません。(完璧に隙間の無い家でなければ)

以前にコーキング(シーリング)で塞いだ箇所からは二度と出て来れなくなりましたが、今回は全くの反対の方から出てきていたのです。つまり一カ所だけを封鎖しても意味がなく、部屋中の隙間とあれば切りがないわけです・・

↓和室にある砂壁と木枠の隙間から出入りしていた今回↓

和室は構造上隙間が出ている箇所が多いので、塞ぐというのは無理がありますので仕方ありません。

白アリとは違ってサクラアリには害がないのですが、屋内に入ってこられるのも困るためにここは心を鬼にして排除・駆除という選択を今回は選ぶことにしたのです・・。

小さなアリにピッタリの毒エサ・毒蜜になる「アリメツ」

冒頭の画像にも載せましたが、植木屋さんが開発した歴史あるこの毒蜜「アリメツ」は小さな蟻にも有効なのです↓

液状の甘い蜜にホウ酸を溶かして混ぜてあるため、食いつきは完璧で正に優れた駆除剤だと思います!固形ではないので、体長の大小関係なく与えることができるわけですね!

蜜をお腹いっぱい吸った蟻たちはしばらくして巣へと帰って行きますが、巣で待っている仲間たちにも伝達していきますのでどんどんと蜜へと集まって来るのです。

やがて蜜を吸った蟻は中毒を起こして息絶えていきますが、同じく蜜を分け与えられた仲間たちも時間と共に少しづつ効いていき、そしてそれが巣の全体へと広がっていくのです。(Gコンバットみたいな感じですね・・)

とうわけで、ネット通販で注文し届いたこの駆除剤「アリメツ」を早速に試してみるのでした↓

【第一日目】初めての使用日

羽アリたちは既に居なくなりましたが、小さな働きアリたちは今だに活発に出てきてたので実験するには今が最後のチャンスです!(晩秋前の2週間くらいの間で、寒くなる前)

早朝まだ蟻たちが出て来ない時間を見計らって、とりあえず2カ所の通り道へ数滴落としておきました↓

とにかく出てきた一匹でも密に気が付いて安心して吸ってくれれば、あっという間に仲間に知れ渡たるはずです!

ネット通販の商品レビューでもありましたが、1~2時間もしないうちに沢山の仲間たちが集まってくるそうなのですが、それでも実際には本当かどうか?初めてなので分かりませんでした・・。

毒剤だと気づかれないのかね・・

そんなことも少しだけ心配しながら待っていましたが、この後には期待通りの成果となります↓

*  *  *

さて数時間して蜜を垂らしておいた箇所を見てみると、どうやら最初に蜜を見つけた一匹の蟻が仲間たちに知らせてくれた様で、沢山の働きアリたちが集まっていたのです↓

↑お腹いっぱいになって巣へ戻っていく姿も観察・確認できました↑

何かの道しるべがあるのか、ちゃんとあの隙間へ戻っていくんだよね~!

この時きちんと数えたわけではないですが、おそらく数十匹の蟻たちが蜜を吸いに集まっていたと思います!

あまりにも小さいのでカメラの焦点がなかなか合わなかったのですが、確かに沢山の蟻たちが集まってきたことは分かると思います。

どんどん交代に吸いに出てくる働きアリたち↓

蜜なので小さな蟻たちにも吸えますが、注意書きにも書いてあった通りに陽射しに当たると固まりが早くなってしまうので注意が必要なのです。

今回第一回目の実験では、蜜状の液体でも約6時間くらいすると表面が乾いてしまって固まってくるため、蜜の上に蟻が歩いていたのを見ましたので・・。(まだ始めはべた付くでしょうけれど・・)

乾いて表面が固まってくると、蟻たちも吸いづらくなってしまうので新しい密に交換しないといけません!

そしてついには蟻たちが出て来なくなってきた!

一日目が終わって、けっこうな数の蟻たちが吸って帰ってくれたとは思いますが、全部でどのくらいの数が巣にいるのかは分かりませんのでまだ安心はできません。

【2日目】

朝の陽射しを見る頃、ふと見るとやはりまだ働きアリが出てきていましたので、早速に2回目の毒蜜を与えることにしました↓

黄色の〇印が昨日の生き残り働きアリたちだと思いますが、昨日の仲間たちから蜜を分け与えられなかったのでしょうか?・・その点は良く分かりませんが・・。

確かにあれだけの行列を作っていた数の蟻たちが、昨日の一回目で全滅するとは思ってはいませんでしたので2、3回戦は必要だと覚悟していました。(レビューにもあったので・・)

これもまたきちんと数えたわけではありませんが、2日目では出てきて帰って行った数的には1日目の1~2割くらいだったかもしれません。それを考えれば、だいぶ減ったことになるのです!

↑ついには最後の一匹が吸いに来ていた様な寂しさになります↑

そして続けて【3日目&4日目】と続きますが、この両日ともに出てきていた働きアリたちの数は両手の指で数えられるくらいしかありませんでした。

もうこうなると、もしかしたら既に蟻たちの巣の中ではほとんど働きアリたちが倒れてしまっており女王蟻も共に倒れて、卵だけになってしまっているのかもしれません。

【5日目】には僅か2~3匹となり、もうあの行列の形は作れない数となってしまいました・・

そして【6日目】は・ついに、働きアリの姿を一匹も見ることができませんでした・・(この場所で)

蟻たちよ🙇今回はごめんなさいね・・

この和室の窓際(屋内)に出てきた秋の蟻(サクラアリ)は決して家を浸食する昆虫ではありませんが、結婚飛行季節にたまたま屋内へ出てくる道を選んでしまったために、果ては人間に毒蜜を与えれられ全滅させられてしまうことになってしまいました。

しかし、あと僅か50cmほど外側に出口を作っていたならば無事に外へ出られ無事に結婚飛行&行列ができていたはずで、これも何かの運命(不運)だったのでしょうか・・人間も何かの不運という運命によって消えていかされるのと同じ様な事が、正にこの世界にはありますよね・・。

ともあれ今年の晩秋もこれで屋内での蟻との遭遇は終わったと思われますが、また来年も行列を見ることがない様に(今度は外へ出られる道を作れることを)祈るばかりです。

この前回の記(蟻の行列を塞ぐコーキングをした記)


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