車のハンドルが真っすぐなのに右にいってしまう状態を直す(調整)記




先日、家族の乗っていた車を運転する機会があったのですが、少し運転していると(ハンドルを真っすぐにすると)少しづつ右方向へ走っていくことに気が付きました。

傾きは若干の5度あるかどうかの程度だと思いますが、その若干の角度に(少し左に)ハンドルを固定しておかないと真っすぐにいかない様な状態でした。

逆に、ハンドル(ステアリング)を正しく真っすぐにすると、少しづつ右へ向かっていく状態です。

本人が今まで気が付かなかったというのも不思議なことですが、以前に使った時の記憶ではこのようにズレていなかった気がします。

もしかしたら、ブーツ類の交換・修理の時に何かズレの原因を作ってしまった可能性も考えられますので、確認しながら今回のズレを補正してあげようと思います。

トーインとトーアウト

前輪のタイヤの傾きについて、ハ字ぎみになっている状態をトーイン状態、逆ハ字ぎみになっているとトーアウト状態といわれています。

左右両方のタイヤが均等な状態で若干トーイン・トーアウトになっていたとしても、左右均等な傾きなので真っすぐに進んでいきます。(ハンドルを真っすぐで)

しかし左右どちらかがトーイン・トーアウトとなっている場合、ハンドルを真っすぐにしても少しづつ右または左方向へ進んでいってしまうのです。

今回の場合は、ハンドルを真っすぐ状態で少しづつ右方向に進んでいきますので「右タイヤがアウトぎみ」または「左のタイヤがインぎみ」になっていることが考えられます。

両方のタイヤが右方向へ向いている場合は、もっとはっきりと右へ向かってしまうはずなので今回は左右のどちらか片方が右へ誘導していると思うのです。

【-参考-】

前輪タイヤの開き具合(トーイン・トーアウト)は、タイヤの前と後を測ると分かります。(同じタイヤ溝位置で計測)

例えば下の図のように、前の左と右を測ると130.2cmでしたが後側を測ると130.4cmということ場合、2mmだけ前の方が短いので若干トーイン型(ハの字)になっていることがわかります。

しかし、この測り方はトーイン・トーアウト状態が判かるだけで、タイヤの正確な傾き(角度)つまり真っすぐになっているかどうかは分かりません

タイヤの方向(トー)を調整する

とにかくハンドル(ステアリング)を真っすぐにした時に、ちゃんと真っすぐに進んでくれるようになれば良いわけです。(トーイン・トーアウト型どちらでも)

まずは、タイロットエンドブーツの交換をやった時に手を付けた左側が気になったので、最初にそちら側から調整をやってみようと思います。

とりあえずハンドルを正しく真っすぐにしておいて、タイヤのシャフト(車体下にある)の隣にあるタイロッドエンドを確認します。

タイロッドエンド部分にはネジが緩まないようにロック用ナットが付いてますので、解除しやすい様に(ロック用ナットが回る様に)ラスペネをスプレーしておきました。(長期間このナットを緩めていない場合は、かなり固くなっています!)

ロックナットは時計回りに締め付けてありますので、タイヤ裏を見て左回り(反時計回り)に緩めるとロックを解除することになります。(↑の画像だと手前にナットを回す)

ハンドルを真っすぐにしても右へ向かってしまう状態なので、(左側はタイヤを左向き(トーアウト)にしたいので)タイロッドエンド部分を少し短く調整すれば良いわけです。

上の画像でネジ部分を右へ回してねじ込むと短くなるのですが、その前にどこからスタートしたかマーキングをしておくと分かりやすいです。

ロックナットが解除できたら、ネジを時計回りに回して締め込みできます。ただ、どのくらい回せば真っすぐになるのか(ハンドルが真っすぐで)分かりませんので、とりあえず最初は控え目に45度だけ回して短くしてみました。(↓の画像)

マーキングをしておいたラインから僅か45度だけ回しネジを締め入れただけですが、このタイロッドエンド部は前よりは短くなったことは確かです。

とりあえずこれで走ってみれば分かることですが、スタートの部分をマーキングをしてありますので、どのくらい回したらどのくらい変わるのかが後で分かると思います。

右側のタイロッドエンドの場合は、左側とは逆になりますので注意が必要です。但し、タイヤ裏をみて時計回りに締め込む(反時計回りに緩む)ということを覚えておけば間違わないでしょう。

下の画像は右側のタイヤの場合ですが、スパナサイズはロックナット19mm、エンド部分17mm、調整する部分が12mmでした。

再調整で ほぼ真っすぐに改善!

一度目の調整をした後とりあえず走らせてみましたが、ほとんど変わっている感じはありませんでした。

やはり僅か45度では何の変化もなかったみたいでしたので、今度は思い切って1回転 つまり360度回してみようと思います。

今回は極端な締め込み度なので行き過ぎになるかもしれないのですが、とりあえず今回はこれで試してみようと思います。

そして再度ロックを固めて再び試し走行となりましたが、今度は大きく変化が感じられました!

走行中にハンドルを真っすぐに正しても右方向へ少し向かっていくという感じはなくなってくれた様です。(ほぼハンドルが真っすぐで、ほぼ真っすぐに進むように直った感じ)

調整3回くらいは必要だと思っていましたが、2回の調整だけで済んだのは良かったと思います。

そして、これによって解かったことは(個人的な体感ですが)1回転 つまり360度でハンドルは4~5度くらい変わるのではないかということです。(軽自動車)

元々のタイヤ開き度合いがどのようになっていたのか、正確なアライメント検査しないと分からないと思いますが、とにかく今回はハンドルを真っすぐにした時にまっすぐに進んでくれれば良かっただけなので、暫くはこれで様子を見たいと思います。

ちなみに一般的にサーキットなどをやっている人達では、タイヤをトーイン型よりもトーアウト型にしておいた方がコーナーリング(ハンドリング)は良いといわれているみたいです。

 


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