黒ゴム接着剤塗りの効果確認できた後のタイロットエンドブーツ交換記




車のゴム製ブーツ類のヒビなどが進むとやがて亀裂が発生、そしてブーツ内の潤滑液(グリース)が漏れ出てしまうと車検の際に指摘されて不合格になる可能性が大きいです。

前回、車の車検前にブーツ類がヒビや破損(破け)を発見し、とりあえず黒ゴム接着剤塗りで対処した経験を記しましたが、今回はその[続編]としてタイロットエンドブーツ交換体験記という題で綴っておきたいと思います。

前回の「車検前、黒ゴム接着剤塗りで対処した記」はこちら

 

実際はとても安いタイロットエンドブーツ(汎用品)

車検を終えて落ち着いた数か月後、とりあえず黒ゴム接着剤で補修対処しておいたタイロットエンドブーツも、きちんと新品へ交換しなければと考えていたので今回自分でやってみることにしました!(通常、業者に依頼すると最低でも1万円以上は必要ですし・・)

思ったより小さいゴムブーツで、汎用品ですがネットなどで取り寄せれば「1個あたり¥350~程度」なのです。(送料込みでも安いので4個セットを購入で計算)

車検証を確認しながら、車体番号や型式から適正なブーツを送ってくれる通販もありますので安心です!実際に送られてきたものを見ると、思っていたよりも小さいので意外な感じでした。

下の写真↓ は結果的に今回の交換で外したブーツの実物ですが、横にあるのは周囲に塗った黒ゴム接着剤が形成したものです。(写っているのは反対側のブーツに塗ってゴム化形成されていたもの)

良く観るとわかりますが、ゴムブーツにしっかりと接着同化している部分もあるのでした!このように塗る部分の脂分をしっかりと除去してから塗ると、接着し同化の様になるのでしょう。

自分でタイロットエンドブーツ交換をやってみる!

上の画像の様に黒ゴム接着剤がしっかりと保護皮膜化していれば、しばらくはグリースが出てしまうことはないと思うのですけれども、ゴムの経年劣化のことも考慮して今回は交換しておくことに。

経済的にも余裕がない身分のため、とにかく安く済ませるしかありません・・なので部品も工具も安いものを用意していったのです。

♢  ♢  ♢

一通りに材料も工具も揃いましたので、さっそく実際に自分でやってみましょう!

まずはタイヤを外してブーツが見えるようにします。(なるべくハンドルを回して見えやすい様に)

タイロットエンドブーツの付いているボルトの割ピンを外します。ピンをペンチで真っすぐにすれば穴から容易に抜けます。

*割ピンのサイズは3×20が挿してありましたが、用意した3×25では実際には若干長かったです。アストロやホームセンターでも安いので、なるべく新品に交換したほうが良いでしょう。

次にボールジョイント部分を外すのですが、テーパーになっているので固着しているのが通常です。なので、叩いて衝撃で外すか工具を使って外すことになります。

その前にボルトのネジ山保護するために、念のためタイヤボルトのナットをハメておきます。

上の画像の工具は「ボールジョイントプーラー」というもので、昔は高価でしたが今は安いものが沢山売っています。今回はネットショップで探し、安くてなるべく応用性のありそうな爪が奥まで入る長めのものを選びました。(2~3千円)

ブーツの下とボルトナットを挟む感じで入れます。上の写真の様に棒状のネジをだんだんに締め込んでいくと、てこの原理みたいにジョイント箇所上下を離していくしくみです!

今回はスムーズに外れて拍子抜けしましたが、ある程度に締め付けても外れない場合は、ナックル部分などに何らかの衝撃を与えると「バンッ!」という音と共に接続が外れるようです。

ゴムブーツを締め付けているリングを、マイナスドライバーなどを使って外します。入っているグリスが垂れてしまうので、タイロットエンドを回転させておきます。(戻す時のために、どっちに回したか覚えておく)

  

古いグリースが入っているので、なるべく綺麗に掃除して除去します。ボールジョイント部分を動かして壊れていないか確認しながら清掃後、新しいグリースを塗っていきました。

高価なグリスも売っていますが、シャーシーグリスがあったのでそれを使います。マルチ(MP)、リチウムやモリブデン、シリコンなど種類があるようですが、特に何でも良いのかもしれません。

あまりたっぷりと塗ってしまうと圧力で浸み出すかもしれませんので、ほどほどにしておきます。

 

ブーツ用リング・バンドの取り付けが最後の障壁

そして最後の仕上げ、多くの人が言っている最大の苦戦作業といわれる「リング・バンド取り付け」となりました!

リング・バンド式ではない車種の方には関わりのないことですが、このリング留め式の場合は多くの人が苦戦しやすい様です。

ネットでは一発で容易に取り付けられる工具も売られていましたが、とても高価なので余裕の無い私には手が出せません。

そして いざ実際にやってみるとリングは本当に固く強く、新品ゴムブーツを傷つけず(破かずに)適応に広げて下まで入れるのは困難でした。(取外しとは労力が全く違う)

比較的に小型のマイナスドライバーを使って(かなり時間を費やしましたが・・)今回は どうにかリングをハメることができました!(^^)/

しかし意外にも最後にここで時間がかかってしまったことを受け、次回は容易に付けられる様に何か工夫しなければならないと思いました~(-_-)

*例えばジュースのペットボトル先端を上手くカットして、ブーツのサイズに合わせて挿入用具にする(ネットでも考えた人がいましたが)など、次回に試してみようと思っています!

元に戻して、割ピンを差し込みます。少し長めでしたが、折り曲げて抜けないように固定して完了です!(参考に:固定位置はナックルに▽印があったりしますが、予めボルトナットに前回の位置印などを付けておくと更に良いでしょう)

ゴムブーツ類は、やはりゴム製なので劣化してヒビなどが出やすいものです。それを長持ちさせるには常にしっとり(保護)させておくのが良いのでしょう。

そんな中で私はいつもゴム保護スプレーを使っています。シリコンスプレーもゴムやプラスチックに使えますが、ゴム製品専用のラバー保護スプレーが良いと思っています。(実際に長持ちする)

ゴムを長持ちさせるようなケミカル品でしたら、このメーカーでなくとも良いと思います。(私はこのメーカーとは無関係ですし・・)

輪ゴムを放置した状態をみたことがあると思いますが、ゴムは乾燥して劣化すると弾力性も失ってあっという間に切れてしまうのです・・。

特に酷暑時期の強い陽射しやアスファルトの高温状態にも弱いので、ゴム保護スプレーで常にしっとりとさせておくと良いのでしょう!

♢  ♢  ♢

↓下の写真は1週間後の様子ですが、特に問題ない状態でした!

今回は、タイロットエンドブーツの交換を経験しましたが、次回はロアブーツもやってみたいと思っています。たぶん今回用意した工具は同じ様に使えると思いますので、ゴムブーツだけ準備すれば良いだけとなりますね!

 


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