100年後(2126年)の彗星接近よりも地球の環境が心配と想う記




今からおよそ100年後の2126年、スイフトタットル彗星が再び戻って来るそうですが、その軌道から地球に極めて接近するという計算がされていたという話があったようです。

様々な天文学記事でこの論説はされていますが、日本の有名なコメットハンターである木内さんの出版本でも書かれています。

また、その論説の影響によってか「ディープインパクト」や「アルマゲドン」という映画も作られました。

もし大きな破片が地球に衝突してきた時には、どうなってしまうのかというストーリーや、地球へ迫って来る巨大な隕石の軌道を変えて、衝突を回避するというシナリオでした。

ただその後NASAによる軌道計算の見直しによって、接近したとしてもその2126年においては衝突する確率が無くなったとの見解になり、ひとまずは収まった感じです。

しかし現在に生きている我々にとっては100年後のことは関係ないとはいえども、我々の孫の時代には現実的な話になります。

2126年に訪れるこの彗星の接近は地球に住む人類や生物にとって、影響は全く無いと本当にいえるのでしょうか・・。(今生きている我々は既に居ないでしょうけど・・)

この彗星はスイフト&タットルという人に初めて発見され、1992年に木内氏に再発見された際にスミソニアン展望台の軌道計算で出されたのが「彗星の地球衝突説」だったようです。

そのスイフトタットル彗星は、衝突時の直径が18~20kmといわれましたが、これが本当に地球に衝突すればメキシコ・ユカタン半島にある「チクシュルーブ・クレーター」と同じくらいの衝撃となってしまうみたいです!

クレーターの幅大きさが約180km程あるユカタン半島の「チクシュルーブ・クレーター」には約10km程の隕石が衝突してきたとの計算ですが、その衝撃によって地球は大きな影響を与えられてしまいました。

専門家や研究者によれば、その時代に生きていた地上の生物(例えば恐竜や動物など)は絶滅に追いやられたに違いないとのこと。

半島と海の間付近に衝突したため、海水は大きな衝撃を受けて津波を起こし、その津波の高さは1000mまでになったであろうと想定されています。

古代文明の世界に「ノアの箱舟」が作られたというのは有名ですが、もし大津波が世界を包むことになると分かった時には再び必要になってしまうかもしれません。

太陽系を周遊するというこの「スイフトタットル彗星」ですが、その軌道が2126年に地球に衝突しないとしても、実はその次に近づいて来た時の保証は無いようです。

つまり、太陽系をグルグル周遊しているうちに軌道が少しづつ変わっていくので、この地球と衝突の時が必ずくるはずとのことです。

とりあえずは100年後の2126年は大丈夫だとして、その後の何百年後かに衝突することになってしまった頃には人類の技術的進歩によっては、どうにか避けられるかもしれませんね。

彗星の衝突は避けられるとしても、その軌道上に残された塵や欠片に地球が通過することもあるでしょう。軌道上に大量の置物が残されていたら、止めなく隕石や氷片などが空に降り注ぐでしょう。

小さな大きさの破片ならば大気圏で粉々になってしまうので地上には影響は出ないでしょうけれども、比較的大きなものならば燃え尽きずに地上へ落ちて来ることになります。

どんなに優れた知識の人間だとしても、広大な宇宙にとってみれば本当に小さな存在です。私たちには、迫って来る大きな自然の存在は予測もできないのです。

2126年の彗星が到来する時代に、地球環境がどうなっているのかの方が心配だと思うのです。

地球温暖化がよく話題になりますが、すべては二酸化炭素量が大きく影響していることです。

隕石が衝突する前に、環境破壊によって二酸化炭素に覆われた地球になってしまえば、生物は生きてはいけなくなるのです。

彗星探索家の木内氏が訴えている事と同じ様に、私たちが安心・便利に暮らすために地球環境を自ら破壊してしまっては本末転倒になってしまいます。

100年後の人類がどのようになっているか分かりませんが、せめて地球に暮らすもの同士が協力しあってこの星を守っていくべきなのでしょう。