人生は思ってもみなかった事が起きるもの。だから「喜び過ぎず・悲しみし過ぎず」
人生は何が起きるか分からなく、先の事は本当に分からないものです。ほんの明日の事さえも。
毎日ニュースを他人事として観ていますが、それにしても毎日どこかで様々な事が起きているものです。
事故や事件に巻き込まれてしまった人、一方では宝くじが高額当選し幸運を得た人。
ほんの昨日まで、明日にこのような事が起きるなんて思ってもいなかったでしょう。
去年の今頃、今がこうなっているなんて思っていなかったはずです。
果たして今のこの状態は、いったい いつ頃から作られてきたのでしょう?
来年の今頃はどうなっているのかなぁ?と考えることがありますが、到底当てることなどできません。(予知能力があったら別ですが・・)
今が辛く厳しい毎日であっても、来年の今頃は思いもできなかった様な落ち着いた生活になっているかもしれません。また、今は余裕のある毎日を暮らしていても、来年の今頃は思いもしなかった辛く厳しい毎日に包まれているかもしれないのです。
「人間万事塞翁が馬」という言葉を以前の記にも綴ってある通り、良い事があったとしても喜び過ぎず、悪いことが起こっても悲しみし過ぎずなのです。
明日は良い事が起きるかもしれませんし、悪いことも起きるかもしれません。
良い事はずっと続くわけではなく、悪いこともずっと続くわけではありません。
毎日毎日生きていると、些細な事でも少しづつでも積み重なっていっています。そしてその積み重ねがその先の道を形作っているのです。目には見えない道(流れ)が作られていくのです。
先の人生は毎日の生活からは全く分かりませんが、数年も経過すれば解かるのです。
今この川の流れに進んで来られていても、この先がどうなっているか分かりません。決して誰にもその流れは止められず、そして先へ先へと必ず至るのです。
私もその昔、大きな夢の様な仕事を得られた事がありました。到底自分の力では不可能な仕事で想像も出来なかった事ですが、ある小さなきっかけ(出会い)が3年後にその大きな仕事を得られる流れ(小さな積み重ねの結果)となっていたのでした。
僅かなきっかけであっても、そのきっかけによって後々に大きな影響になっていくということを知りました。あの時(3年前)にあの僅かなきっかけ(出会い)がなかったら、絶対にあの大きな仕事は夢のまた夢の話だったことでしょう。
何のきっかけであっても、すぐに大きな影響が出ることはありません。3年という長い積み重ねが後々の大きな出来事へ影響してきたのです。
私のそのきっかけ(出会い)は、後に良い出来事となる様に影響を与えてくれたわけですが、逆に3年前のきっかけ(出会い等)が3年後の不運な出来事を導いてしまうこともあるのかもしれません。となれば、その僅かなきっかけ(出会い等)が無かったならば、3年後の不運は無かったということになるのです。
起きてしまったことは変えられませんが、その起きてしまったことに「あの時こうすれば良かったのに・・」と誰もが考えるものです。
例えば、いつも通り仕事に出かけましたが、その仕事場所で不運にも事故に巻き込まれて致命傷を負ってしまった人がいたとします。
その日、朝食にコーヒーを1杯いつも通りとって出かければ時間はいつも通りでした。しかし、その日は何となくコーヒーを飲まずに出ましたのでほんの数分、時間が早まります。
仕事場所に数分早く着けたので、そのまま車から降りず駐車場に停めた車内で一服することにしました。その時、工事現場に設置してあった大型クレーンが強い突風によって傾き、自分の車の上に落ちてきたのです。
もしこの日この時、数分遅かったならばクレーンが落ちた後に駐車場に着いたはずです。いつも通りコーヒーを1杯飲んで出かけていたならば、頭上にクレーンが落ちてくることはなかったでしょう。
この例は短い間の因果のように思えますが、よく考えると「コーヒーを1杯その朝に飲んで行かなかった理由」が先にあるのかもしれません。またその要因も実はその先に原因があって、さらにその原因を作ったものが、さらに先に発生していたというのかもしれません。
このように、ちょっとした過去の要因が少しづつ積み重なっていくと、後に大きな出来事に繋がる様に「見えない流れ」が作られていっているわけです。
自分の毎日の行動・出来事が、知らず知らずのうちに将来何が自分に起きるかを形作っているのです。悪いことも、良いことも。
先に記した私の体験は、長い期間ほんの少しづつの信頼の積み重ねによって、後に大きな仕事を得られることができたのも全く予想もできない(思いもよらない)事でした。
そのまた1年前のこと、売上が続かなく安定しないために店舗を引き上げたことがありました。その先が不安でいっぱいでしたが、どうにか生活することができていました。
来年の事を考えるのも怖くて仕方ない1年でしたが、まさかその来年に大きな仕事が得られるなんて到底考えることもできませんでした。
今年が厳しい状況であっても、翌年は幸運に恵まれるかもしれない事を身をもって体験しました。
今、この状態が続くとは限りません。安定した仕事に恵まれている人も、恵まれてない人も、来年どうなっているのか分からないものです。
今、幸運な状況にいる人も「喜び過ぎず」、今、不運な状況にいる人も「悲しみし過ぎず」
そんな心構えで、流れて生きましょう!