新型ウイルスに耐えるか経済危機に耐えるか覚悟を決める時?と悩む記




2020年、中国から始まった「新型ウイルス・パニック」は間もなく日本と韓国へ渡り、翌月には他人事と観ていたヨーロッパやアメリカにも広がっていきました。まさに100年振りのパンデミック状態に陥ったのです。

およそ100年前、第一次世界大戦中の1918~1920年に世界中で多くの感染被害を出したインフルエンザ・ウイルス、いわゆる「スペイン風邪」という病名は聞いたことはあると思います。

ちょうど戦争中と重なっていたという原因もありますが、世界人口の3分の1が感染してしまい、僅か2.3年間で1億人近くの死亡者を出したとされています。(当時の日本人口は5.6千万人程度)

今回の新型ウイルスがこの「スペイン風邪」と同じくらい多大な被害者を出してしまうかどうかは分かりませんが、これと同じように世界中に広がった「ウイルス・パンデミック状態」という事は確かです。

現代は1世紀前と比べて医療も進化していますので、前回の様な死亡者数までにはならないと思います。が しかし、ウイルスにやられる前に経済的にやられてしまう事も心配になります。

ウイルス・パニックの懐かし邦画はここクリック

100歳以上の人以外ほとんどの人々がこの世界中に広がった「世界ウイルス・パニック」を初めて体験したのです。これは後々「歴史に残される大きな出来事のひとつ」となるでしょうけれども、しかもちょうど「東京オリンピック年」と重なってしまったことで、なおさら忘れられることはないでしょう。

ただ、連日のウイルス感染ニュースと同時に経済危機ニュースも流れ、大変心配されるものです。感染者を広げない様に世界中で「自粛政策」が施されているため、観光業やイベント関係はもちろん株価も暴落して世界経済が委縮してしまいました。

目に見えないウイルスという脅威と人類は戦っている感じですが、見えない物体を完全に排除できるわけではありませんので、ある程度の妥協(受け入れや共存)を覚悟しなければならないと思うのです。

 

ウイルスに耐えるか、経済に耐えるか

ウイルスに感染して抗体が勝ち生き残れる人と、それに負けて生涯を終えてしまう人と分かれるのは仕方ないことだと思います。冷たく感じられるでしょうけれども、遅かれ早かれ人はいずれ何かの原因で命を絶たれるものです。

人々の自粛によって街の活性がフリーズしてしまえば、次第に各方面に波及していきます。生活必需品は「人が生きるのに最低必要な産業」ですから経済流通は止まらないとしても、それ以外の業界は二の次に置かれます。

様々な業界が委縮していけば、多くの企業が販売不振で縮小しリストラしていくため、失業者も増大に向かうしかありません。また、世界中がウイルスを遮断するために諸外国との交流も停止してしまいましたので、世界の貿易量も大きく減少してしまいます。

経済活動の停止は同時に人々の生活も閉め付けていきますから、いつまでもこの委縮してしまった経済状態を元に戻さなければ(ウイルスに殺される前に)経済に殺されてしまいます

ウイルスとの共存を受け入れる

100年前のインフルエンザ「スペイン風邪」ウイルスは、人類に侵入し多くの犠牲者を出しましたが、人類を絶滅させたわけではありません。数年経たコピーによる進化で無毒化され、おそらく人類の細胞と「寄生・共存」に収まったという説が正しいのだと思えます。

ウイルスは生物に侵入して遺伝子を存続させるために増殖拡散するのが目的ですので、取り付いた生物(細胞)が全て滅んでしまえば終いには共倒れになりますので、それこそ「無意味なこと」になるはずです。

初めての細胞への侵入は、毒性を伴ってしまうかどうか、ウイルスにとっても不明なのかもしれません。寄生した細胞が破壊し死滅してしまうのを解消しなければ拡散しても、存続は絶たれます。

そのため全てのウイルスは遺伝子コピーを繰り返し、その細胞へ適合するように進化することで「寄生・共存」ができるわけです。

感染しても全ての人類が絶たれてしまうわけではありません。持病持ちの人や、高齢で抵抗力の弱い人が感染すると終わってしまうのは「ウイルス」にとっても失敗だという感じでしょう。

今の人間にとって、経済活動は非常に大切なことになっています。ウイルスの感染が怖いというのは万人が思っていることですが、インフルエンザや風邪と同じに「自分の抵抗力」で治めるしかないのであれば(感染した時は安静にして)普段通りの経済状態に戻すべきだと思うのです。

インフルエンザも毎年のごとく亡くなってしまう人がいるわけですから、この際、この新型ウイルスに感染してしまい絶たれる人があっても仕方なく「受け入れる」しかありません。

ほとんどの人が感染しても抵抗が付き「完治」して、また普段の生活に戻れるのですから「風邪やインフルエンザと同じ」だと考え戻すのです。

倒産や閉店によって命が危うくなってしまう人が多くなる前に自粛生活から脱して元の通りに人々の動きで経済流通を戻すことを訴えるものであります!