どんなに苦しい生活でも支払う税金・消費税制度は正義なのか考える記




平成から始まった消費税制度、当初3%からスタートして現在の令和時代には10%となっていますが、これって国民にとって本当に正しいことなのだろうか・・ふと最近になって考えるようになりました。(今後もっと上がってしまうかもしれませんし・・)

消費税は食品や衣類、トイレットペーパーや光熱費など、生活していく上で必須な物にも容赦なく加算されている税金で、どんなに困窮している人でも支払わなければなりません。

ぜいたく品とか嗜好品とかの物に高い税金をかけるのならまだしも、生存に最低必要な物にまで税金がかけられているのは「貧乏も富裕層も関係なく、生きるなら支払うべき平等の税金」ということになります。

昭和時代にはなかった消費税、おこずかいでお菓子を買う子供でさえ納めなければならないこの税金について、今回はよく考えてみようと思います。

生活のほとんどすべての物に付く消費税↓

 

表示されているその値段では買えなくなった時代に!

ほとんど全ての商品価格には予め利益や運賃・人件費などの手間賃という値が入っています。流通上は本来それだけで十分であるはずなのですが、今はそうはいきません。

私が子供の頃は¥50のお菓子をそのまま¥50で買えましたが、今の子供たちは値札に¥50とあっても¥50では買えません。

消費税がなかった時代に育った私には、消費税という制度が導入された当初時にはその意味がよく解かっていなかった為にあまり深くは考えていませんでした。(景気も良かったので浮かれてた為かも・・)

平成がスタートした1989年当時はまだバブルが終わっていない感覚でしたから、経済的に庶民生活も良い方だったと思います。(会社も売上げが上がって、無料で海外へ社員旅行したりの時代でしたし・・自らも)

また、当時は就職先も沢山あって分厚い求人紙に載る募集もほとんど正社員が当たり前、そしてボーナスが出るのが当然で、人材派遣会社などもまだ少なかった時代だったと記憶にあります。

そんな所得税も多く取れた景気の良い時代に、なぜ新たな税金を導入したのか・・バブルで調子が良い時なので、ほとんどよく意味が分からないままに(強烈な反対デモ事変等も起こらずに)流されていったのかもしれません。

しかし何年も後々になってから気が付くと(既に遅しですが)、まさかこんなに無情で厳しく面倒な税金だったなんて思いもしませんでした・・

税金制度は必要なことだが、無情な税徴収は不要

国民みんなのための共済でもある税金は確かに必要なものであることは誰もが理解できることですが、税金をかける対象を良く考えるべきだとも思えます。

遠い昔、年貢制度がスタートし、お役人の給与や殿様の城建設費、いろいろなインフラ整備や防衛費などに使われていた様に、近代も(税金という名に変わっても)国民にとってやはり必要な制度ということは確かです。

その年の取れ高(収入)に応じてそのうちの何割かを年貢(税金)として国へ納めるのは、昔からの普通の徴収方法で国民もそれに従ってきました。

しかし、既に利益が載ってある商品に更に別の値を付け加えるという概念はなかったでしょう。(誰が考えたのか・発想が卑しい・・)

例えば、あるお菓子1個の製造原価が100としたら利益30を載せて130で問屋に卸す、すると問屋は更に利益を20加えて150で店に卸す、そして店は利益を50載せて200と値札を付けて並べる、それを見て欲しくなった子供が200支払って食べる。ここまでが昭和時代の通常な流れでした。(各流通上これは子供にとっても仕方のない流れです。)

が、平成時代からは200では買えなくなり、値札以外にもさらに消費税を払わなければ一個の菓子さえ買えなくなりました。(予め内税にして誤魔化してあればまだマシですけど・・)

この一つの経路中で税金は沢山採れる状態になっています→まず製造者が利益から税金、問屋も利益から税金、店も利益から税金、そして子供からも消費税という税金を徴収しているのです!

あれこれと細かいとこまで無情に税金をかけて経理を複雑にさせ過ぎているように思いますし、それに二重取りしているものある気がします。

ガソリン価格にはガソリン税というものが入っているのに、更に消費税が足されて売られてます。何かの手数料というものも、手数料に消費税が加算されているのは何か可笑しい気もします。(そもそも既に手数料や利益も入った価格を支払ったのに、それを消費するという当たり前の行為にも税金がかかるというのが可笑しい→物品税とか取引税とかの名だったらまだマシかも・・)

少子高齢化社会になってしまった今、福祉や年金そして高齢医療費等にお金がかかることは確かです。しかしバブルの時代に不要な施設や様々な意味のない税金の使い方をしていた国(政府)にも責任があるのではないでしょうか・・

あの浮かれていた時代に、今の少子高齢化社会を見据えて考え・節制していれば今頃になって焦ることはなかったと思うのです。(浮かれている時では無理だったかもしれませんが・・)

貧乏人からも消費税を取り、赤字会社からも消費税を取り、これでは一揆が起こらないのが不思議に思えます!(日本人は我慢強い・・?)

国にとって税金は必要なことですが、民にとって情のない年貢制度は要らないのです!

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