前記と前々記からの続きとして書いておりますが
ここから読む方に、簡単に経緯をお話しますと、
すでに今から何年も前の出来事になりますが、
家のローン完済で根抵当権利末梢手続きの際に
セットバックして壁も造られてしまっているのにも
かかわらず、その道路地がまだ自己所有の登記のまま
だったという事が判明しました。
この状態のままでは、所有者保管責任等も関係してくる
のではないかと判断し、正式に道路用地として市町村へ
登記の移転をしておかなければと思いました。
今回は、この無事完了することができたその体験を、
この機会に記しておこうとするものです。
(*画像の個人情報部分は加工処理しております。)
(上の画像はセットバックした後の例です)
* * *
それにしても引越し後、住宅ローンが終わるまでの長い年月、
ずっと所有権が自己のままだったとは、誰が気づくでしょう?
2項道路でセットバックして造られているのですから、当然に
その道路地となった土地の登記は移管済みと思うはずですよね~!
今でも、セットバックして建てられている所は多いですから、
やはり同じ様に、道路地として移管手続きをしていない場合が
けっこうあるでしょうね~?
その当時の不動産屋も、すでに無くなってしまってる為、
問い合わせもできないので、自分で市町村・行政へ対し
自ら 話を持って行かなければなりません。
今回は、その手続きをした時の記録を想い出したので、
それをこの機会に記しておこうと思いました。
* * *
↓下の画像は セットバック道路用地の証明書
セットバックした土地の寄附申請へ出向く
今では完全に道路となっているその僅かな土地を
とにかく市町村、行政へ移転登記させなければならないのですが
まったく関係の無い不動産業者に相談もできませんので、
自ら市町村行政へ出向き、直接話を聞いてもらうことになりました。
法務局から手に入れた図面と、セットバックしている状態となっている
土地の登記証明を持って、土地や区画関連の課へ事情を話します。
かなり年月は経っていますが、事情を把握した市の道路課が協議会へ
この相談話を挙げてくれることになりました。
土地の所有権を渡すという事ですから、市町村への寄附という形で
登記の変更原因ということになります。
まず、記載して提出して下さいと依頼された書類は、
*寄附の申請書
*事前協議書
*登記原因証明情報
兼 登記承諾書
他に、印鑑証明や土地の明細(固定資産評価額証明)
などの提出が求められた記憶があります。
道路用地寄附申請書
道路用地寄附事前協議書
協議のための調査で、その土地部分を視察に来たのかも
しれませんが、私は立ち会うことはありませんでした。登記原因証明情報兼登記承諾書
注)*各申請用紙などについては、その市町村によって様式が
違うかもしれませんので、参考程度にご覧下さい。
その道路用地の部分を寄附申込が、無事に受け入れすると
決定すれば、受け入れの承諾通知が送られてきます。
だいたいの記憶なのですが、1か月程はかからなかった
様な気がします。
この知らせによって、その土地は市町村が所有者となり
その道路地が何か破損、陥没したとしても市町村の責任で
判断し対応となるのです。
↓受け入れの決定通知
こうして、わが家の壁の向こう側セットバック部分は
無事に所有を移転することができましたが、
今回の我が家の事例のように、セットバックして道路地に
なっているのに、その部分がまだ自分の登記となっている
場合が多くあるのかもしれません。
セットバックして建てられている家を購入した方は、
一度自分の登記を確認してみたら良いかもしれませんね~!
もし、みんなが通る道路になっているにもかかわらず、
未だに市町村・行政の登記になっていなかったら、
これと同じように寄附申請し、登記移転してもらったら
良いでしょう。(寄附したくない方は別ですが・・)
今回も最後までお付き合い頂き、誠に有難う御座いました。
この記が、ご覧頂いた方に少しでも参考になれば幸いに存じます。