車のエアコンから臭い匂いが出るのでブロアーファンも掃除してみた記




夏になると車内で必ず使うようになる冷房・エアコン(クーラー)。すでに5月には夏日もあって車内温度も高くなるので車のエアコンは必須ですが、「なんか臭い空気がエアコン吹き出し口から出てくる~」と分るのもこの季節です。

その原因は長年の使用で蓄積された埃やカビ等が内部に張り付いているので、その臭いが一緒に出ているということだと誰もが想像できます。

家のエアコンも1年に1回は清掃するように、車のエアコンも夏になる前には清掃をやっておいた方が良いのでしょう。

ということで、今回は車のエアコンをできるだけ掃除しておくためのDIY記を綴っておきたいと思います。

*この記は「車のエアコンフィルターのDIY自作記」に関連しているもので、後にそちらも参考に!

ブロアーファンを外して清掃してみる!

車のエアコンシステムを完璧に洗浄する「エバポレーター洗浄は 大変大掛かりな作業(ダッシュボード分解作業)となるので、プロでも高作業料を取れない限りあまりやりたがらないと思います。(まして素人では途中で挫折して、元に戻らなくなるでしょう・・)

なので素人の場合は、あくまでも簡易的な清掃しかできないのが普通です。(最近は排水ドレンからの洗浄液注入方式もありますが、エバポレーターに蓄積された汚れはそんな簡単には落ちないものです)

そんな大掛かりな洗浄ではありませんが、何もやらないよりは(気持ち的にも・・)少しはマシになるだろうとの考えで、今回は素人ができる範囲の清掃・DIYをしてみました。(今回も車両はNBOXのJF1型)

まずは、空気を循環させているブロアーファンの様子を見てみます(やっぱり少し汚れてます)↓

ダッシュボードのグローブボックス(車検証等を入れておくBOX)を外すと奥に見えます↑

回転して空気を内部へ吸い込み循環させていますので、特に外気を取入れると外からの埃で汚れが増します。(個人的には内気循環にしていることが多いです・・)

昔はそのままファンに空気を直に吸い込んでましたが、近年はこの上にフィルターが付けられている車が多くなったので(オプションでも)汚れもそんなに酷くはないと思います。

この車はオプションを選ばなかったようで(フィルターなしタイプ)それなりに汚れていました。

ブロアーファンの汚れが見えたので、外して直接清掃しようと思います↓

この部分(電源コードカバー?)を外すのに少し苦戦します・・。↑赤い箇所にツメが2つあるので先にマイナスドライバーを下から挿して引き下げます。黄色いラインは組付けられていた合わせ部分(2カ所)です。

↓左の赤い矢印の箇所がカバーのツメが入っていたところ(白い枠の突起にカバーの穴が入る)

↑に黄色〇枠部分はファンモーター電源のカプラーで、カバーが外せた後に電源コネクターのツメを押さえれば簡単に下へ電源コードが抜けます↓

ブロアーファン本体に8mmネジが3カ所ありますので、ドライバーよりはレンチで回す方にします↓〇枠

ファンを留めているのは結局この3つのネジだけですので、すぐに下に落ちてきます。

前方には引き抜こうとしても僅かに狭くて出せないので、後方へ横に倒してみます↓

ブロアーファンのモーター部分が床の高さに僅かに引っかかるので、奥に倒してみたらどうにか抜けました!(戻す時も、奥へ倒してから入れます)

凄く酷い汚れというわけではありませんでしたが、できるだけ掃除しておくことにします。

このファンが回転して空気をエバポレーターへ送り込んでいるので、なるべく綺麗にしておく方が良いのでしょう!(ACフィルターを付ければ、ひどい汚れを防げる

最初にエアーで吹き飛ばすと、隠れた埃が凄い勢いで飛び出します~!( ゚Д゚)マスク要!

その後に刷毛ブラシや綿棒を使って、羽部分をできるだけ綺麗に埃除去しました・・(モーターがあるので水はかけられません)

ついでに、外気循環と内気循環を切り替える蓋部分も埃除去掃除(エンジンルーム口に蓋をする役目なのでけっこう外気で汚れます)↓

エアコン洗浄スプレーで匂いを爽やかにしてみる!

ここからは掃除し終えたブロアーファンを元通りに取付消した後のことになりますが、なるべく爽やかな匂いが出てくる方が良いので一般的に使われている洗浄スプレーを使ってみました↓

たまたま家のエアコン用ジェットクリーナーが少し余っていたので、とりあえず今回はこれを使っておこうということで・・(車のエアコン用ではありませんが・・)

ブロアーファンの清掃も一通り終わった後また元通りに取付戻ししたら、エンジンをかけ内気循環にしておきます。(エンジンルームからの空気は入れないように)

ACスイッチは入れずに送風だけにして風量最大にしてから、スプレーを吹きかけ続けました。

すると、エアコン洗浄液に含まれていた爽やかな匂いが吹き出し口から出てきました~!

爽やかな匂い~

洗浄スプレーの噴射液がエバポレーターまで届き、循環されて出てきたのでしょう。

エバポレーターの汚れなどは除去できませんが、カビや埃の臭いは誤魔化せる程度にはなった感じで  前よりは良いでしょう!

ここからは<おまけ作業>ですが・・

そして今回はついでに、エアコンオイルもこの機会に注入しておこうと思いつきました!

コンプレッサーオイルともいわれますが、エアコンの効き目にも多少は影響するので、本格的な夏季になる前にやっておいた方が良いことでもあります。

ちょうど前年に買って忘れていた「ハーフ&ハーフACオイル(防錆&潤滑)」がありましたので、それを使うことにしました↓

L(低圧)のキャップを外して、注入用ホース(¥1000~¥1500)を繋げれば誰でも簡単にできます(^_-)-☆(ACオイルはいろいろ値段幅あり¥500~¥5000)

手順としては、まず注入用ホースにしっかりとACオイル缶を取付(まだ穴は開けないように予め針を引っ込めておく)したら、反対側のコネクターをエアコンのL(低圧)にしっかりと接続する。

次にホース内の空気を抜くために缶を少し緩めていく。すると一瞬「プシュ!」と空気が抜けるので再び缶を締め付ける。これでとりあえず準備完了。

エンジンをかけて「ACボタンをON!」で最大風量にします!

<外の注入ホースに戻り>ACオイル缶を持ってレバーを回すと中の針が缶に穴を開けます。

缶に穴が開いたら再びレバーを上に戻すと、穴からオイルがホース内に流れエアコンコンプレッサーの方へ吸い込まれていきます。(缶を逆さにしても良い)

間もなく少し缶が冷たくなっていきますが、オイルが缶からなくなると軽くなって冷たさもなくなり注入が完了となります!(^^)/ (注入用ホースを外す時に少しプシュッと出ます)

そのまましばらくエアコンコンプレッサーをかけておいて、オイルが馴染むのを促進しておくのも良いでしょう。

↑エアコンガスが流れている低圧管を触った時に、冷たい状態になっていればクーラーは効いているという証拠です。(冷たいので、たまに水滴が付いている)

コンプレッサーも油をくれないと潤滑が悪くなって回転に支障が出てきますし、錆付きも発生してしまうのでACオイルは必要なことだと分かります。(オイルの入れ過ぎも注意ですが・・)

*今回は車のエアコン使用が必須となる夏本番の季節が訪れる前にやっておきたい清掃(DIY)をしましたが、車種形式によって様々な形があるので同じようには出来ない場合もあります。

「エアコンフィルターのDIY記」へつづく・・

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