メッシュガードでラジエターコア・コンデンサーフィンを守るDIY記




以前から気が付いていた無防備なラジエター部分・コンデンサーフィンの箇所について、簡単にしかも安価でできる対処方法で今回DIYをしてみましたので記しておきたいと思います。

近年の軽自動車は車内空間を広くするためにギリギリまでEGルームスペースを縮小しているため、ボンネットを開けると空間も無くぎっしりと詰まっているのが分かります。

そのためか、昔でいうバンパー部分(今やバンパーとは言えないですが・・)のすぐ裏にラジエター・コンデンサーがまるでくっつく様に設置されています。(特に大ヒット車のNBOXなど)

人体でいえば肺が皮膚のすぐ裏に付いているみたいで、とても無防備のような感じがします。実際には肺はあばら骨の中にきちんと守られているわけですから、多少物が当たっても肺へのダメージは免れています。

↓バンパー(フロントカバー)に付くほどに設置されているNBOXのコンデンサー部分

↑小石や虫によってフィンが潰れて曲がっている箇所が目立ちます↑

ラジエター部の前に付けられているコンデンサーのフィンは、とても柔らかい弱いものですから小石やカナブンみたいな虫がぶつかってくれば簡単に曲がってしまうのです。

メーカーがそれを分かっていて簡易的でもガードを付けていないのが不思議には思えますが、フィンが潰れてしまえば当然に冷却能力は下がりますので、やはりできるだけ守っておくべきなのです。

安く簡単にラジエターコア・コンデンサーフィンを守るDIY素材!

守るといってもフィンに空気を通さなければいけない箇所なので、完全に塞ぐわけにはいきません。細かい目のものも空気が通りずらくなってしまうため使用することができない、となるとやはりメッシュ状の材料が考えられます。

あまり細かいメッシュでは通気性が悪くなってしまいますが、だからといって目が大きいと逆にガードにならないので、そこが難しいところです。

100均のグリル網やネット金網などいろいろ考えましたが、簡単に切断・加工もしやすい樹脂製などが良いかもしれないと思い、10mm程度のメッシュ素材をホームセンターへ探しに行きました。

大型ホームセンターだったので運よくちょうど適したのを見つけることができたのです!トリカルネットの13mmピッチで、10cm単位で切り売り可能な素材でした。

上の画像にあるように¥148(税込¥162)で10cmでも幅1mが購入できますので、ガードに必要な寸法から20cm切り売りしてもらい、20cm×1mで¥296(税込¥324)で済みます。

コンデンサーの範囲・寸法は40cm×40cmあれば充分なので、1m幅を分割(カット)して合体させれば良いわけです。

これの良い点は、ハサミでカットできることと柔軟なのに意外と頑丈な素材であることです。(できればもう少し細目の10mmピッチが良かったのですが、これで許容範囲とします)

1mの長さなので、40cmでカットして2つを接合することになります。きれいにツメを切って両端などを結束バンドで留めればコンデンサーの寸法にピッタリとなります。↓画像

ラジエターコア・コンデンサーフィンを守る簡単取付メッシュガード

ガードが準備できたのでこれから実際に取り付けてみることになりますが、その前に現時点のキズ付いているコンデンサーフィンをできるだけ修正しておこうと思います。

フィンを修正する専用の工具も売られていますが、意外に高価(¥3000~¥4000)なので100円ショップのピンセットや小さなマイナスドライバーを使います。

一つ一つ根気よくやっていかなければいけないので、多少の時間はかかります・・↓

一つづつ忍耐強くやっていきますが、小さな虫や小石が詰まっていることが分かります。フロントカバーには大雑把に僅かなガードが付いていますが、これではフィンが守れるはずがありませんね・・

フィンは本当に柔らかくて弱いので、一枚一枚を優しく扱わなければ簡単に割れたりします。(なので、高圧ジェット洗浄の際もここには厳禁です)

夏の夜に走っていると、沢山の虫がヘッドライトに向かってぶつかってきます。すると当然にヘッドライトだけではなくフロント前面に当たってくるため、大きな虫は弱いフィンに食い込んで詰まってしまうわけです。

小さな小石は、前を走っている車のタイヤの溝に挟まっていても高速回転による遠心力で外れていき、後ろに走っていた車へ飛んできてラジエター・コンデンサーフィンに突っ込むのですね。

先ほども述べた通り、車内空間を広くするためにエンジンルームを縮めるからラジエターが目の前に設置となってしまうのは仕方がないことですが、その無防備な状態は誰でも分ることなので自動車メーカーも何かしらの対応を考えて設計してくれるべきだと思うのですけど・・

↓それではいよいよメッシュガードを取付してみましょう!

↑N BOXの場合は、フロントカバー(バンパー)上部ネジの両サイド2つを外すだけで上から入れられる隙間ができます。(全部外さないといけないかなと思いましたが、この方が楽ですね・・)

もし今後にフロントカバー(バンパー)を外すことがあれば、中央以外の別の箇所にも結束バンド留めをしようと思っています。

中央の支柱に黒の結束バンドを上から下までの3カ所留めて固定できました!同じようなブラック色なので全く目立ちませんね・・

中央の3カ所だけ留めていても、もともとコンデンサーとバンパーの隙間が狭いため両サイドに大きなズレは起きないと思います。(バンパーを外してもバンパーの裏側に付いている状態です)

↑ラジペンチでしっかりと締めてしっぽをカットする↑

結束バンドがプラスチック製なので紫外線や経年劣化による亀裂はいつか起こるかもしれませんが、陽陰になる箇所にすれば持ちはずっと長くなるでしょう。

↓ガードが取り付けてあることが分からないくらい目立たないブラックメッシュです!

↑これで多少はガードの役目になってくれるでしょう。

そんなに細かいメッシュでもないので、通気性にもほとんど影響がないと思います。

飛んでくる小石や虫を完全に防げるわけではありませんが、メッシュ状のガードが今まであからさまに出ていたコンデンサーフィンよりはできるだけ守ってくれるでしょう。(見た目も目立たないし、安心を与えられる感じ)

今回のN BOXみたいな軽自動車に限らず、無防備に設置されているコンデンサーフィンにも簡単に取付けできるかもしれませんので、今回の安価で可能なDIYを真似してみるのも良いでしょう!


*今回のこの余ったトリカルネットの端切れを使って、別のオリジナルDIYをしてみましたので次回へ続きます

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