戦後初めてだと思われる、東京湾を真っすぐ進行し千葉県を縦断して大きな災害を残した令和台風15号。千葉県の停電も大地震後のように長引いてしまいましたので、ライフラインも本当に大変でした。
私もこの台風の夜、その進路が非常に心配で朝まで「台風情報」をネット生中継に釘付けになっていました。
太平洋から北上した台風は、首都東京を目指して進行してきました。伊豆半島海上から三浦半島へ進み、東京湾を進んで来るとは何とも珍しい進路となりました。
下図のように、進路の右側に当たる千葉県では記録的な暴風に見舞われてしまったのです。
まさに「何十年も住んでるが、こんな事は初めてだ!」という声が多かったのは当然でしょう!
首都東京は左側に当たるため、暴風域であっても右側よりはまだ弱かったため、千葉県のような大きな被害は少なかったのです。
もし進路が少しズレて、埼玉県にかかっていたなら首都東京は大災害になっていたでしょう。
人口の密集している東京ですし、古くからある下町の多くは屋根も家屋も飛ばされて被害者も桁外れだったに違いありません。
台風は時計回りの逆周りなので、できれば左側に居た方が被害が少なく済むということが本当に今回実証されました。
右側になってしまった千葉県全土は、隅から隅まで猛烈な風を受けて大きな被害状態が連日ニュースで分かりました。
これは「千葉県台風」や「東京湾台風」などと名前が残るべき大きな災害的出来事だと思われます。
被害に遭われてしまった千葉県の方々には大変恐縮なことですが、ここ埼玉県は目立った大きな被害も無く運が良かったと痛感させられました。
あの台風の夜、一晩中進路が心配でネット台風情報を見ていましたが、雨と風はあったものの、庭に残したタープテントは風で揺さぶられることはあっても、飛ばされてしまう程ではありませんでした。
やはり台風の左側に埼玉県は位置していたため、本当に無事に朝を迎えることができ助かったのです。
しかし、翌朝には強い吹き返しの強風が吹いてきました!
朝方、台風が沖に去ったと安心して横になったのですが、熟睡中の吹き返しは強かったのです。庭に強固に固定しておいたタープテントですが、ふと目を覚ますとヒラヒラと破片がそよいでいることに気が付きました。
ついに12年間保ってきたタープテントも強い吹き返しによって破れていたのです・・
アルミフレームは大丈夫でしたが、まるでサンルーフのように綺麗な四角型に切れていました。わざと通気穴を作ったかのようです。
台風一過の青空がはっきり見えます!
夏の強い日差しよけに毎年広げて使っていたのですが、12年目にして終了となりました。
強風でも耐久性があるタープテントが今は売られているようなので、来年はそれにしようと思っております。
天井に通気孔が開いていると風の通過経路になるそうです。今回のような台風の強烈な暴風ではフレームごと吹き飛ばされてしまいますが、ある程度の強風でしたら耐えられるようです。
それにしても、今回の台風でも庭のタープテントがこの程度の穴開きだけで済んだのは本当に左側になった幸運だったに違いありません!
今回の千葉県台風の様な猛烈な暴風であったならば、こんなことでは済まされません!
我が家は瓦屋根ではありませんが、古い家なので屋根ごと吹き飛ばされていたかもしれないのです。大きな被害に遭ってしまった地域の家々の様に途方に暮れてしまっていたかもしれないのです。
大震災の時もそうでしたが、災害に付け込んで詐欺を行う不届き者らがいるようですが、本当に同じ血の通った人間として情けなくなります。
21世紀になって想定外になる大災害がとても多く起こっている気がします。
「地球温暖化」が関係しているとも云われておりますが、私たち人間は「便利さ」と引き換えに「自らの首を絞めている」のかもしれません。
一刻も早く被害に遭われてしまった方々の「安堵の生活」に戻ることを祈っております。
そしてまた次に発生する台風は、進路のできれば左側になるように願うばかりです。