上の画像は、最後の愛車オートバイであった KAWASAKI「KLE250・アネーロ」
1970年代~1990年代
先日、探し物があって押し入れのあちこちを探していた時、
懐かしの愛車写真が出てきたので、探し物もなんだか忘れて
見いってしまいました。
同年代の方々には、懐かしく想い出すと思いますので
その写真を観ながら、今回記してみたいと思います。
少年時代、特に中学3年生の頃はバイクという乗り物に
強く憧れており、学校に友人が持ってくるバイク雑誌には、
仲間たちが群がって「これがいい、あれがいい!」と
雑誌に載っているバイクを見ながら熱くなっていて
それこそ、毎日夢に出てくるぐらいでしたよね~!
16歳からバイク免許が取得できるので、高校生ですと
バイクを乗れることになります。
当時は、高校生になると多くの男子がバイクの免許をとって
乗りまわしていたものです。
若い暴走族も多くいた時代ですね~。
そんな中、高校でバラバラになってしまった中学時代の友人らが
「俺、免許とってバイクのっているんだぜ~!」
「日曜日に見せにいくからな~!」
と、当時隣町へ越してしまった我家まで遊びにきたものです。
自転車だった少年が、バイクという乗り物で遊びに来るなんて
本当に大人の仲間入りの気分で、凄い気分だったのですよね~!
その友人が最初に乗っていたバイクは、YAMAHA「GT-50」
小さいので地面に足付きも良く、初心者にはピッタリのバイクでした!
なので当時背が小さかった彼には、ちょうど良かったのです。
当時のバイクカタログより
これから免許を取る私にとっても、練習させてもらうのに
ちょうど良い大きさでした。
そして、免許をとった私が一番最初に愛車としたバイクは
YAMAHA 「RX-50」でした!
50cc免許を最初にとったので、50ccしか乗れませんでしたから
なるべく大きい車体のバイクが良かったのですよね~
こいつは、50ccにしては車体も大きく見えて
125ccクラスのバイクにも見えましたからね~
親に借金してまで欲しかったのですよ!
16歳ながら、高校で50ccバイク同士の友人もできて
そんなに遠くではないですが、ツーリングも楽しんでいました。
当時はまだ、50ccならヘルメット着用義務など無かったのですが
このバイクでツーリングに出かける時は、格好も良いので
きちんとヘルメットを被っていました。
しかし、次第に高校生に対してバイク免許の没収時代が訪れます。
高校生は卒業するまで、免許を学校で預かるという制度です。
それでも休みの時などに、内緒で親の所有していたオバサンバイク
「パッソル50」という当時の大ヒット売上を記録したバイクを
近所で乗っていた覚えがあります。
当時の人は誰もが覚えているでしょう!「パッソルとパッソーラ」
本当に街のあちらこちらで見かけたバイクでした。
当時のバイクカタログより
それから時は経ち、高校を卒業し大学生へ移ります。
念願の中型バイクの免許をとって、手に入れた憧れのバイクが
HONDA「XL-250s」でした!
当時のポスターより
中古でしたが、車体も大きくスタイルもいいし
単気筒でマフラーからの音がカッコ良かったのでした。
オフロード車なので、あまり高速は出ませんが
ダート走行、土手なんかもスイスイ登って
県内の学校でしたから、よく土手を走って通学してました。
最初は公共機関を使って通学でしたが、この単車のおかげで
電車やバスを通学に使うよりも、ずっと早く着いたのです。
ツーリング仲間とも北海道一周できたり、この単車には
4年間の学生生活の間、本当にお世話になりました。
学生時代を終え、社会人になると休みも無くなり
一旦、オートバイと離れてしまう時代が来ますが、
転職を期に、再び乗りたくなるのでした。
そして次に安く手軽に楽しめるトライアルバイクを見つけます。
HONDA 「TLR-200」 でした。
トライアル車なので低速トルクも良く、すごく小回りが効き
土手や階段なんかの走行で楽しんでいましたが、ツーリングには
あまり向いていなく、遠くへは行けませんでしたね。
そして若い時の最後に思いきって購入したのが、
KAWASAKI 「KLE-250」 アネーロ
という大きな車体の250ccでした!
昔、パリダカールラリーというものに憧れていた時
XLのパリダカというのが発売されていまして
それも欲しかったのですが、ちょっと私にはオーバーサイズだなと
XL-250の次には手に入れなかったのでした。
その想いもあって、新発売だったこの近代的なフォルムに感じた
アネーロを選んだのでした。
なんか小さい時にTVでやっていた、「仮面ライダー」などの
ヒーローものが乗っているバイクみたいで、カッコイイと思ったのですよね~!
発売してすぐだったせいもあって、街で信号待ちをしている時、
「見たことないけど、このバイクは何ていうの?」
とか、わざわざ聞いてくる人もいたのですよね~!
しかし、大きくカッコ良さの代償として
欠点も多かった気がします。
まず、低速が本当にダメでしたね~!
オフロードとオンロードの中途半端な位置づけのタイプで
前はオンロード、後ろはオフロードみたいな感じ。
エンジンがオンロードタイプ(Zのエンジンだった様で・・)
高速道路では、他のオフロード車は付いて来れませんが
林道とかダートとかのオフロード走行に対して
とにかく車体の重量がありすぎて、重かった~!
覚えているのは、ここ関東から中部を抜けて関西へ
そして中国地方から九州への長旅ツーリングの時に
点けっ放しのヘッドライトのせいで、何回バッテリーが
上がったことか・・
セルしかないので押しかけも重すぎで大変強烈な想い出として
今でも忘れることができないものです!
↓バッテリー上がってしまった壇ノ浦PAにて・・(何十年も前)
あれから何十年も経って、今ではバイクの形もだいぶ変わっていますね~
横に倒れないバイクとか、空中を走れるバイクが開発されたり
我々の憧れだったあの頃のバイクなどは、レトロとなってしまいました。
昭和の頃と違い、少年がオートバイに憧れるという時代ではなくなって
しまい、乗る人も変わっている様な気がします。
時代が変われば、人も変わるもので仕方ないのでしょうけど・・・
*今回は、ご一緒に懐かしのバイクを想い出して頂き有難う御座いました。