トイレ水タンク上蓋の手洗い水が出ない場合はチューブで改善DIY記




少し前からですが、トイレの水を貯めるタンクの上蓋から出る手洗い用の水が微量しか出なくなっていて、まったく手洗いができなくなっていました。

我が家も建ててから随分と年月が経ちますので、トイレも今のと比べるとだいぶ古い型式になっていますので あちこちと劣化による不具合が起きるのは仕方ないことです。

ですが先日 これをなんとか少しでも直せるかを考えていたところ、ふと脳裏に浮かんだのは前記「オイル上抜き方法対策記」で用意した一部材の残り耐油チューブを使うという案でした。(無駄になったと思っていた部材が、後になって無駄な物ではなくなりました・・(*’▽’))

そこで今回は、水タンク上蓋の手洗い水が出なくなった原因とその対処方法、そして改善DIYについて綴っておきたいと思います。

トイレ水タンク蓋の手洗い水量が不良になった原因
今のトイレは作りが違うと思いますが、古い型のトイレは全てこんな形だったと思います。
トイレの後に流す水を一時的にタンクに貯めておく際に、合理的な考えで作られた手洗いもできる(冒頭の画像の)ような上蓋水栓式の仕様です。
しかし、これも年月が経っていくと水の出方も悪くなりますので、水量調節が必要になってきます。

今までに我が家も何度か調節していましたが、経年劣化によって調節ネジが脆くなり微量の水漏れを起こす様になってしまった理由で、その箇所に止水コーキングを施して漏れ留めをしていたのです。

つまり、水が出ないわけではありませんが これ以上は水圧量(水の出る勢い)を調整できなくなっているというわけです。(回す箇所・メスのネジ部分も脆くなっている為)
この箇所を全て交換すれば直ると思いますが、この箇所は けっこう高額になってしまうでしょうから今のところは手が出せません。
上蓋の水栓から水が出ないままでタンクに貯まるという原因は、出る水量(水圧)が弱いという理由と蓋の下にあるゴム栓の劣化も原因になっています↓
タンクの蓋下に付いている水栓用接続ゴムですが、これが経年劣化で歪んだりしてくることで漏れの原因になってしまいます。(ここから漏れて上に水が上がらないという感じ)
我が家のトイレは上の2つの原因によって、上から水が出てこないので手洗いが全然できなかったわけなのです。
水量の勢い(水圧)は弱いのは調整ができないので仕方ありませんが、それをどうにか上に水を上げることができれば少しでも手洗いができるようになるはずなのです。
チューブを使って強制的に水を上へ出す!
いろいろと考えていたところ、ふと思いついたのは前回「オイルを上抜きで完全に抜きたい」為にホームセンターで買って揃えた様々なチューブを使えないかということでした!(試行錯誤しても結局は使えなく残った材料でした・・)
そこで トイレの水栓口に取り付けできそうなサイズを選定し、この2つのチューブが決まります↓
上の青いチューブが水栓に直接ハメることができるサイズで、下のピンク色チューブは延長用で接続するものとなります。これらのチューブは主に園芸売り場で10cm単位で切り売りされており、それぞれ¥100以下だったと思います。(このピンクは耐油チューブですが、水なので何でも良い)

今回、適用となったサイズは↓の画像のとおり

 
トイレの水栓に直接ハメるチューブ(青)は、内径6mmで外径は1cm(10mm)で延長用のチューブ(ピンク)は外径7mmが適当でした。
水栓にハメるチューブの内径は小さいと思われますが、キツ目にしないと外れやすくなるのでギリギリのサイズにしました。

また、外径は太すぎるとゴムにもハメられず蓋部が浮いてしまうので注意が必要でした。

↑のように、予め接続できるか&すぐに抜けないかをチェック

延長用のチューブ(ピンク)は、青いチューブに差し込むために外径だけは注意しました。(内径は4mm程度)
↓ まずは、トイレの水栓パイプ口に1つ目のチューブをハメこみ(長さ3cm程度)
水栓パイプの外径がチューブ内径よりも少し大きいのでハメる際はキツイのですが、すぐに抜けないためには小さめが良いわけです。(けっこう年期が入っているのでタンク内も汚れてます・・この後に清掃しましたが・・)
そして、そこに水栓パイプの中に入るピンク色のチューブを接続します。(長さはパイプの高さくらいでカット)
ピンクのチューブは外径7mm程度がちょうど良くて、太いと手洗い用のパイプに入りません。
その後に肝心なことは、止水ゴムとパイプの接続口径です。↓のように、チューブをハメこんだ分の外径が太くなっているので、少し広げないと入りません。
↑の画像のように、パイプ穴を広げておくためにはハサミなどでゴム穴に何カ所か切り込みをいれておきました。
すると、チューブをハメこんで太くなったパイプ部分が蓋部の止水ゴム部分と入りやすくなります。
そしてこの状態で上蓋をタンクに載せるわけですが、その際ピンクのチューブの先端部分を蓋の水栓用穴部に手であらかじめ差し込んでからゆっくり蓋を載せていきます。
(陶器製なので少し重いのですが、反対側(水栓パイプの無い側)を先に載せておくと重さが楽になります・・)
↑の画像の様に手洗い用の水栓パイプの中にピンクのチューブが上部まで挿入してある感じになります。
これならば、水量・水圧が調整不能で弱いままであっても、強制的に上へ水が出されることになるので、今度は手洗いができるくらいの水量が確保できるというわけです。
↑の画像は、実際に設置してみた時に(しばらく振りの水の通りにより)パイプ内の錆びが吐き出されていました。
以上の様に、我が家のトイレは水漏れコーキング施工によって水量の水圧調整ができず、上蓋水栓からの手洗いができないままで困っていた状態を 今回はなんとか改善することができました。
相変わらず水圧には弱さを感じることはありますが、少なからず手洗いができるようになったので良かったと思います。
将来的には(そのうちには)きちんと水圧調整もできるように、止水栓ユニットを新しく交換できればと思っています・・
次回へつづく