人として生まれてきた人生には、必ずといえるほど心配や不安に遭遇するという試練が一緒に付いてくるものです。
まだ物心がつかない幼い時は別にして、成長していく度に心配になる出来事や不安に包まれること等、生きている全ての人が経験しているはずです。
今は生活が苦しくてもこの先はわかりませんし、今は豊かな生活でもこの先は分からないのです。
この先がいったいどうなっていくのか、当然普通の人間には分かるすべもありません。
しかし、どんなに心配してもどんなに不安でも「なるようにしかならない！（つまり、やるべきことは既に決まっている）（なるべきことは既に決まっていた）」ことだとしたならばどうでしょう・・。
もしそれが自分の希望通りでも、希望通りじゃなかったとしても、それが失敗でも、成功でも・・
その結果が最初から決まっていたことで、全てがその先に繋がる深い意味のある出来事だったのかもしれないと思えるのです。
（そこで結果がどっちであれ、そうならなければその先に繋がらないという意味で・・）
たとえそれが希望通りではなかったとしても、そこで悟ったならば悔やむ気持ちも収まるはずです。
今回は実際にあった実話（ドキュメンタリー）から、その深い繋がりの意味を悟ることができましたので、ここに綴っておきたいと思います。（＊以前の記「人生はあみだくじの様」の続編として）
＊前記「科学でも説明できない奇跡を考える記（奇跡と偶然は違う）」
これはその昔、アメリカで実際にあった話をTVドキュメント番組[奇跡体験アンビリバボー]から知ったものです。
主婦のラネル・ウォレンスは、エンジニアの夫テリーと2人の幼い子供たちとのごく普通の家庭で暮らしていました。
ある日、実家に子供たちを預けて久しぶりの夫婦二人旅行へ出かけますが、セスナ機で帰る途中に墜落事故をしてしまったのです！
夫は大したケガではなかったのですが、ラネルは爆発の炎で身体の75％の大やけどで助からない状態でした。
そして心電図が停止を示したその時、彼女は臨死体験をしたのです。
綺麗なお花畑に立っていたその時、現れた女の人をすぐに若い頃のおばあちゃん（2年前に亡くなったはずの）だと分かります。そしてすぐ、自分が亡くなったことを悟るのでした。
そこで「貴方にはまだやるべきことがあるのよ」と、おばあちゃん言うのである。
しかし、彼女は大やけどで酷い体になっている自分を視ると「こんな体には戻れないわ！」と。
その時突然、見知らぬ一人の男の子が現れて自分の子供だと告げ、体に戻る様に頼むのでした・・！
↑奇跡体験アンビリバボーより
そして、ナサニエルだというその男の子は「ママ大好き！」と抱きついてきたのです。
彼女は廊下で泣いている夫や残してきた二人の幼い子、そしてナサニエルの事を考えて再びこの体に戻ることを決意します。
おばあちゃんは、嬉しそうに頷くと「恐れずに自分を信じて！」と告げました。
すると心拍数が回復して、彼女は蘇生したのです！
しかし火傷の跡は酷く回復するまでに苦労をし辛い日々を送っていましたが、おばあちゃんと男の子に会ったあの時のことを思い出すと生きる支えになるのでした。
そんなある日、病院へ向かう途中に民家が火事になっている現場に出くわします。
彼女は炎の恐怖を抱えていたにもかかわらず、中で助けを求める声に我を忘れて親子を助けました！
「本当にありがとうございました。貴方が居なかったら、私とこの子は助からなかったでしょう！」とその母子に深く感謝されたのです。
彼女は「こんな私にも誰かの助けができるなんて・・」
あの時におばあちゃんが告げた、戻ってやらなければならないことがある！とは、このことだったのでしょうか・・？
↑奇跡体験アンビリバボーより
炎の恐怖を抑えて親子を助けたこの出来事は、当時ニュースや新聞にも掲載されたのでした。
数年後、彼女は普通の生活が送れるほどになったある日、待望の赤ちゃんを授かります。
そして、その子は男の子で名前もナサニエルだと彼女は知っていました。
ナサニエルと初めて会った時、「僕のお母さんは貴方しかいない！」と言ってくれたことを覚えています。
ナサニエルが3歳くらいになった時、こう言ったのです！
「ママは死んだ時、あの時に僕も一緒にいたんだよね！戻ってありがとうママ」と・・
以上、実に感動の実話でしたが、この実話から人生のシナリオで「やるべきこと・なるべきことは既に定められている」と何となく分かるのです。
彼女が蘇生しなければ、火事にあった親子も助からず次に繋がらず、そしてナサニエルも生まれることができなかったわけになるのです。
つまり、やるべきしてやった行動であり、なるべきしてなった結果であるということなのでしょう！
将来生まれてくる流れになっていたということは、予め未来は決められていたということになるからです。
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