カリカリ音(ノッキング)はエンジンアースで消えるのか?試した記




 

車の走行中、エンジン内から聞こえるカリカリ音(ノッキング)は、エンジンブロックに直接アーシングすることで本当に消えるのか? というテーマで今回は記しておきたいと思います。

今回の記は 元修理屋だった知人にその問題の解消方法(秘策というか裏技)を教わり、はたしてそれが本当かどうかを、さっそく試してみたDIYレポートとなっております。

昔から「車のノッキング」という現象は知っていましたが、その原因や対策などを考えることは今まではあまりしませんでした。

しかし、数年前に手に入れた中古車を乗っていると、この「ノッキング」といわれるカリカリする音が頻繁に聞こえてくるため、とても気になり出したのです。

そこでいろいろと調べたところ「ハイオクガソリン」を入れれば、悩みの「ノッキング音」が減少するという対策(ヒント)を最初に知りました。



レギュラーガソリンよりもハイオクガソリンの方が、オクタン価が高いということで自己着火しにくく ノッキング現象が起こりにくいそうなのです。

古い車はカーボンも蓄積していることで、高熱と圧力によって不自然に爆発しやすくなってしまうという解説がありました。

ノッキング現象は、エンジンを痛めてしまうのだろうとは誰もが想像がつきますので、少し料金は高いですが、仕方なくハイオクガソリンを使用することにしました。

すると、ヒントの通りにカリカリする音(ノッキング)が減少したのです!

レギュラーガソリンを使用していた時には、少しでも回転数に負荷をかけると本当に頻繁に音が発生していましたが、ハイオクガソリンに入れ替えると「頻繁に」という文字が消えた感じになりました。

こうして暫くは ハイオクガソリンを入れていくことになるのですが、このノッキング現象が起こらなくなったわけではありません。

エンジンを始動して始めの状態(まだクールランプが点いている)の時は、まだエンジン内が高温になっていない為かノッキング音はしないですが、やはりエンジンが次第に熱くなっていき高温に達すると聞こえやすくなるようでした。

もちろん、レギュラーを使用するよりはずっと音の発生は少ないので、とりあえずは我慢はできていました。

しばらくしたある日、一人の知人が元外車修理工だった事で 話の話題が「ノッキング現象」となり、その修理体験談から裏技というか秘策というのを聞かされました。

「車は電気に支配されて爆発し放電しを繰り返すので、帯電も凄いという理屈だよね~!」

パソコンやモニターなども電気コードにアース線が付いています。 機械内部に帯電した電気を何処かへ逃がさなければ、時よりパソコンの動きもおかしくなるのです~

車の構造も同じで、エンジンとフレームはゴムで遮断されていますから、エンジン内で発生した余分な電気エネルギーをフレームへ放出しなければなりません。

そこで、エンジンの何処かよりバッテリーのマイナス極へアースコードが繋いであり、そのマイナス極からはフレームへアースコードが繋いであるわけです!

ただし、古い車だとコード線などが錆びや埃汚れによって放電量を減らしてしまう為、エンジン内部は帯電の状態が続き、プラグや発火タイミングへ影響を及ぼすことになるのでしょう。

知人が語るには、「当時はノッキング現象がする外車が多かったため、修理時に発見したノッキングを減らす秘策として エンジンブロックとフレームを直接アースケーブルで繋ぎ放電させて、その効き目が解かったのだよ!」ということでした。

その話を聞いた私は、さっそくオートバックスなどのカー用品店からアースケーブルを購入してきました! なかなかこの現象を知ってDIYしようとする人はいない様で、ネットショップのように沢山の種類は売っていませんでした・・

純正アース強化ケーブルの太さは8スケア(sq)ほどあるのですが 結構高い値段だったので、今回は次に太い5sqサイズの2mコードセットにしました。(¥890)

上の画像のように、リング状の先端が2つづつ必要になりますのでDIYしました!

あとは エンジンブロックの取り付ける箇所です。

K6エンジンなのですが、この種類はいろいろな形があり、たまたまこのエンジンブロックには何故か中央にネジ穴のような型が作られていましたので、さっそくその箇所を利用することにしました。(何のためにネジ穴が成型されているのかは私には解かりませんでしたが・・)

手持ちのボルト&ネジ箱から探すと、ちょうど良いものがありましたのでワッシャーも含めて組み付けることにします。

右のもう1箇所はエアフィルターのステイとなっているようで、外し易いのと無難な箇所だという判断でここを2箇所目としました。

エキマニ部分に1箇所フレームへ直結されてるアースが見えますが、老朽化した平たく細い線で頼りない感じに思えましたので、気休めで接点復活剤スプレーをしておきました。

本来ならば8スケア程度の太さが理想なのでしょうけど、その代わりに5スケアを2本で補う思いで設置いたします。

エンジン側とフレーム側が直接つながる様に、フレームにもボルト穴を2箇所決めて取り付けすることになります。(1箇所は未使用のフレーム穴にボルトを使って組み付け)

*エンジンは高温になるので、コードがエンジンに接触しないように十分注意します。

*アーシングという方法を検索などでいろいろ調べると、一般的にはバッテリーのマイナスへ接続しているようです。が、今回は間接的ではなく直接的に放電させる感じなのです!

本当にこんなことで良くなるのだろうか?」と疑いながらも、上のようなDIYを完了したのです。

 

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