先進国・中国が世界経済を変える構想【アジア暗号通貨】を考える私記




先日のことですが、ある講演会(世界一を狙う中国の通貨戦略)に参加し話を聴いてきました。今日の中国の様に、現金は持たれなくなる「キャッシュレス社会」に変わっていくという考えは、いずれは世界中でも日本社会でも十分に有りえます。

今やIT技術進歩も目覚ましい経済大国となった中国の今後の経済戦略についての講演内容には大変興味がありました。

その講演で知った「先進国中国の今後の経済戦略構想」は大いに有りえると感じましたもので、今回はその内容を纏めて考えようと思います。

IT技術大国に変わった中国の自信

今現在は世界的に1位の利用者数となっているFacebookのMessengerとワッツアップ。この顧客数を利用して世界的な通貨を流通させようとした「リブラ」は先進国の反発により一旦停止させられてしまいました。

その結果を知った中国は益々「秘めていた戦略(新型暗号通貨)」の推進に拍車をかける気になった様なのです。(講演の話では)

近年、中国はアリババの「アリペイ」や、テンセントの「ウィチャットペイ」等の電子決済は認めていても、ビットコインやイーサリアムなどの世界的暗号通貨(仮想通貨)は拒否反応を示していました。

しかし、アメリカから締め上げられた「Huawei(ファーウェイ)」と「ZTE」の問題を受け、さすがにこれには中国も$ドルに支配されている世界通貨に嫌気がさしたのでしょう。

何でもかんでも輸出入には$ドル通貨で取引されてきた世界貿易、世界はアメリカの貨幣で支配されてきたことから離脱する考えが、その現在の力量によって目覚めるのです。

この世は利口なことを言っても、やっぱり「強いのが勝ち」になってしまいます。

もし世界大戦の勝者が当時のドイツだったならば、世界は[マルク]という通貨で支配されていたかもしれません。

中国が目覚ましい技術発展を世界中に示すようになった今、アメリカやイギリスなどの主要国と同等に肩を並べられる存在、いやそれ以上の経済力国家になりえると思います。

日本が戦後に欧米の技術を元に、独自の新技術を生み出した様に、今の中国は「パクリもの」から「独自の新技術」へ変わってきました。

2000年になる前(1980~1990年代)には、日本に多くの中国人が出稼ぎに来ていたようです。事実、私の通っていた会社にも中国人労働者は出稼ぎに来ていました。

しかし今は中国人ではなくベトナムやタイ、フィリピンなどのアジア人が多くなっています。中国の若者らは自国の先進的な都市(シンセンや上海ほか)で十分稼げるようになったのでしょう。

ネット社会革命に包まれた中国でも、大都市と地方田舎の格差は、まるでドバイのように砂漠とオアシス大都市にそっくりです。(田舎との差が極端すぎる!)

中国の先進大都市となった街にはEV化や電子マネーが普通となっていますが、EV化もなく現金しか使えない田舎は極端に遅れてしまっているように思えてしまいます。

特に深圳(シンセン)は「アジアのシリコンバレー」といわれ、若者しか見当たらい平均年齢29歳の大都市になっています。
ここに中国の先進技術である「BATH」等の大企業が集まってしますので、国中の若者が大集結しているのです。

バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ、等の中国が自慢できる「BATH」は、アメリカのGAFA(グーグルやアップル、フェイスブック、Amazon)と対等に並ぶことができる存在になっています。

その売り上げ高は我が国(日本)の国家予算よりも多い、桁違いのものなのです!

そう考えると、今の日本は完全に中国に負けてしまっている感じに思えます。昔は優れた技術進歩によって電化製品や自動車などの輸出で先進国の仲間入りをした時代があったとしても、今はリストラクチャ―、縮小政策ばかりが目立っていますから・・

トヨタはまだ世界の有名企業の一員となっていますが、上の中国都市シンセンでは自国製EV自動車が当たり前に走っているのです。バスもタクシーもバイクもほとんどEVなのですから、日本はそこに比べれば古いと思われてしまいます~!(2019年ユーチューブ動画で見た光景より)

中国の人口による生産力や消費力は欧米も及ばない!

中国の人口は約14億人でインドと大きな差はありません。アメリカはその20%で、日本は僅か8%くらいでしょうか。

毎年恒例となった中国の「独身の日」アリババセールの売上高は4兆円規模になってしまいました!

日本一の楽天も1年間で4兆円は届いてはいませんので、1日24時間で4兆は夢のまた夢の売上額です。(購買人口も少ないので無理)

人口数からして14億人もいれば、一人平均2.8万円で4兆円にはなってしまう計算です。一人10万円平均だと3~4億人で達成する人数となりますね~ 中国は日本と違い、今のお金持ちは若者たちになっていますから、購買意欲が盛んなのでアリババは凄い戦略化に成功したのでしょう!

Amazonは世界中の主な国々で売り上げを伸ばしましたが、中国市場ではやはりアリババに勝てなかったようです。

中国製は昔、はっきり言ってダメでした。(安かろう悪かろう製品)

しかし、今は逆転したことに改めてビックリしています。

私もスマートフォンは台湾や中国製に移り変わるようになっています。日本製が目立っていないからもありますが、安価でも性能は追いついている製品になっているからだと思います。

調べると、もはや日本製(シャープ、ソニーなど)は世界では競争になっていなく、中国製4社(Huawei、OPPO、ヴィーヴォ、シャオミ)とサムスン(韓国)アップル[iPhone]の戦いの状態です。

楽天やYモバイルなどの格安通信へすべて置き換わると、同時に日本メーカーも消えていくかもしれません。

それだけ日本製の時代から中国製の時代へと移り変わる時が来たのだろうと知らされるものです。安かろう悪かろうの中国や台湾の時代は過ぎたのでしょう!

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