中高年後半の近年になって、身に降りかかる病気はたくさん出てくるものです。
以前に痛風体験記を書いております通り、今年は初めての痛風発作に見舞われてしまい、今まで気にもしなかった血液検査での腎機能衰え(クレアチニン、尿酸値)を表す数値によって、食生活改善を強いられる経験をしています。
痛風経験者には大変気になる、腎臓の濾過機能衰えを示す検査数値「クレアチニン値」と「尿酸値」を、食生活の改善で本当にどうにかできるのか?というテーマで今回は記しておきたいと思います。
痛風発作の時に、尿酸値やクレアチニンなどの腎臓機能を調べる為の血液検査を行ないました。自分の腎臓がどれだけの老廃物を除去できているかを知るための検査です。
特に筋肉エネルギーの老廃物であるクレアチニンは、腎臓の機能にのみ排出が可能なものらしく、その残量値は機能の状態をみる主な指標になっているようです。
尿酸値とクレアチニン値の両方が、共に基準を越している場合、やはり腎臓濾過機能が衰えを訴えていることが判ります。
クレアチニン・クリアランスという機能のレベルが判るものがあります。
血は腎臓の中にある糸球体という糸球に集まる毛細血管で濾過されるようですが、その糸球体老廃物をどのくらい濾過できているか調べるものです。
糸球体ろ過量(GFR)によって、腎機能のレベルが推測できるのです。
機能が低下すると老廃物を濾過する力が弱くなり、クレアチニン・クリアランスの数値も下がります。壊れた糸球体は再生されず、その数がだんだんと減っていくからなのです。
腎機能についての文献より
*例えば、私の痛風発作時に検査した数値でみてみると、下の様に計算されたようです。
尿中尿酸 54.2 × 血清クレアチニン 1.26
× 100 = 4.743
血清尿酸 7.2 × 尿中クレアチニン 200
尿酸クリアランス・クレアチニン.クリアランス 4.7% L
(基準値は5~15%)
推定GFR 48.0 ml /min/1.73㎡
e-GFR stage G3a
e-GFR (推定糸球体濾過値)
GFR 90以上 ステージG1 正常または高値
60~89 G2 正常または軽度の低下
45~59 G3a 軽度低下または中度の低下
30~44 G3b 中度低下から高度の低下
15~29 G4 高度低下
~14 G5 不全
*上のステージ表からみると「G3a 軽度の低下または中度の低下」のところに該当しています。
ここ5~6年の値をみると、このG3aレベルの範囲内を上下している状態でした。
腎臓の濾過する力が弱まってくると、クレアチニンや尿酸などの老廃物が体に残ってしまうので、痛風発作の要因を作ってしまったのです。
そこで、食生活や生活習慣を改善しなければと思うようになるのでした。
私は太っている体型ではないので、お腹も大きく出てはいません。(少しだけ)
血液検査で血圧も血糖値も正常範囲となっていますので、薬は何も服用していません。
尿酸値を下げる薬は痛風発作の時に処方されてしまいましたが、使用せずにいる状態なのです。(急に下がっても再発作が心配のため)
薬を飲まずに食生活の改善などで、どうにか数値を減らしたいという思いで調べていると
「牛乳や乳製品が数値を下げるのでは?!」というのを見つけました。
お腹がゴロゴロしてしまい、下痢症状になってしまう牛乳を毎日摂取すれば良いというのは、今の私にとっては辛いことです。
昔は飲んでいたのですが、ここ20年は取り入れていませんでした。
そのため、代わりにヨーグルトを選ぶことにします。そして、ミルクはコーヒーに少し入れて飲めば大丈夫そうです。
この方法に大きな期待を抱き、2ヶ月後に実施される健康診断を受ける前に試してみようと思い、さっそく取り入れることにしたのです!
それで腎臓の濾過機能を補助できるのなら、必ずそれぞれの数値も少しくらいは良くなるはずだと期待します。
毎日飲んでいた晩酌も我慢し、週に5日も「ノーアルコール生活」に変えたのです!
そして、毎日の食生活に乳製品を取り入れていきました。コーヒーに牛乳を入れたり、ヨーグルトを毎日1回は食べるようにしたり、なるべく水分摂取を心がけたり・・
はたまた、プリン体の多いものを避けて、なるべく海藻類を摂取するようにしたりと
このように十分、食生活の改善を行なっていきます。
こうして真面目に取り組んできた2ヶ月後、いよいよ健康診断がやってきました。
2ヶ月間の努力に大きな期待もありましたが、逆に不安も残っていたことは確かです。
この期間、後遺症の種子骨炎症の膨れも少しづつ治まってきて、痛風の再発予告の症状も起きてはいませんでしたから、もしかしたら数値も改善されているのではと、期待の割合の方が多くあったと思います。
そして、健康診断の血液検査結果が1週間後に出ました。(期待を胸に)
結果は・・
血清尿酸 8.0 血清クレアチニン 1.22 でした・・
希望値は、7.0以下 そして クレアチニンは、1.0付近だったのですが・・
なんとも ガッカリしました・・
この結果を聞かされた瞬間に胸の内で、この2ヶ月間の努力が、一気に崩れていきました。
大きな期待を寄せていた、乳製品の摂取生活、アルコール抑制、海藻類の摂取など
「何も効かないのか~?」と、途方に暮れてしまうものでした。
*こうなると何を思ったか、私は(健康診断記録が残っている)昔からのデータを引っ張り出し若い頃の数値まで調べ始めるのでした。
すると、昔は今の様な詳しい腎臓機能クリアランスからのレベル等は表示されていなかったことが分かりました。そして、昔の検査基準値は現在のものとは若干違っていたのです。
平成14年の基準値では、尿酸値 3.5~8.0
クレアチニン 0.6~1.29 となっている!
この当時の基準値だと、私の数値は許容範囲に入っていることになりますが、現在は医学技術も進歩してより詳しく、より厳しくなったのでしょう。
(上の数値で自分を少し慰めることもできますが、現在の基準値ではないことは確かです)
今回、2か月間のアルコール抑制や乳製品、海藻類取り入れなどの食生活改善を行なってきた結果は、残念ながら数値的に何も変わった様子はありませんでした。
しかし、結果を診た医師の言葉を想い出してみると、「2か月では何とも言えないかも」と
ポツリと耳にした様な気がします。
そして、私は「また3ヶ月後に再検査をしてもらえますか?」と頼んだところ
「それは良いでしょう!生活改善による体の変化は短期間では解りませんから」
と、私に希望を失わない言葉を発してくれた感じがしました・・
ということで、この2ヶ月間の挑戦は引き続きとなる、延長戦が決まったようです!
再び3ヶ月後の血液検査を目指して、努力を続けることになりました。
どうしても処方薬は服用したくない気持ちが、モチベーションを保っているので
この後の3か月も忍耐できるでしょう!
3ヶ月後の結果次第では、新レポートとして記すると思います。
*尿酸値やクレアチニン値が高いのが続き、初めての痛風を心配されている方へ
私の体験から、1つメモを記しておきます。(体験記にも記してますが)
5~6年間ほど、尿酸値が7.0以上が続いていた場合に
ある時 耳に無痛の何か、できものができている事に気づいたら
それが、数ヵ月後に尿路結石または、痛風発作が起きる予告状
私は後になって分かりました。(発作すると突然、できものは消える)
*今回もこの記が、なにか参考になれば幸いに思います。