先日のこと、久しぶりに台所の排水がスムーズに流れなくなってしまったので、裏庭にある汚水桝を見に行くとやはり蓋が浮いて外に溢れていました。
大雨が降り続いて洪水になった場合も家の排水が詰まって、屋内排水管から逆流してくる時があるみたいですが、現在まで運良く我が家ではその経験はありません。
今までもキッチンの排水詰まりにより流れが悪くなったことがありますが、今回は少し真面目に対応してみようと思いました。
そこで今回(思いつきで)使用してみたのが、100円ショップで買った手動式の灯油ポンプです。
台所からは毎日のように様々な使用済みの水分が流されています。
中でも多いのは残飯に含まれる脂分で、お湯と一緒に流れれば良いのですが、水だと途中で管にベタベタと残ってしまう様です。
これが長い期間に溜まって固形化していくので、やがて管は詰まっていくわけですね。
何年か前に裏庭の排水桝を開けて簡単に汚れを取って流れを改善してみたものの、数年経つと今回みたいに再び詰まってしまうのです。その原因は↓の図で分かります。(我家の場合)
我が家の場合、台所から直接排水される箇所の汚水桝には小口径の塩ビ桝が使われています。
そこからすぐ横のコンクリ製の桝へ流れていき、洗面所や浴槽排水などの下流の桝へと繋がっている感じです。
とりあえず、塩ビ桝と隣のコンクリ桝を開けてみて詰まりの確認をしました。すると案の定、汚水桝の蓋は開いて排水が外に溢れていたのです。
コンクリ桝と塩ビ桝を繋ぐ穴は大丈夫みたいですが、塩ビ桝の底には油の固まった白い固形物が沢山沈んでいました。
桝の底に溜まっている沈殿物を取り除くためには細長いトング等を使いますが、この油脂で固まった白い物は掴んでも砕けてしまうため取り出すことはできません。
そこで今回は100円ショップで買っておいた手動式灯油ポンプを使ってみたのです。
これなら砕け散った沈殿物も吸い取ることができますし、ポンプ内で細かく砕いて流すこともできます!(ホースの口径内で砕けないものは吸い取り口に入りません)
このポンプの吸い上げによってある程度の固形物を分解排出し、台所用汚水桝の底が掃除できましたが、今度はなるべくこの状態を長く保ってくれればと考えます。
そこで、キッチンからの排水パイプ内には他にもまだけっこう付着しているかもしれないと判断し、パイプ洗浄剤を入れて一緒にお湯を(熱湯はダメ!)台所から注いで様子をみました。
しばらくして、シンクから一気に流水してみると・・
「えっ!こんなのが排水管にこびり付いていたの・・?」と思うほどの固形物が排水管から出てきました。(その一部は既にまるでゴムの様な感じでした↓)
↑何年分か分かりませんが、台所の排水管から出てきた固形物
手で掴めるゴム状になったこの固形物(ポンプにも吸い取れない)は、きっと今回除去しなければ再び底に溜まって大きな詰まりの元になったのでしょう!
ちなみに、台所から排出される大きめの固形物を回収するのに役立つ道具として、同じく100円ショップで買った穴あきオタマが活躍します。
上の写真のような排出された大きめの固形物は、ポンプホースに吸い取れなく抓んでもボロボロとならない塊りになっているので底の管を詰まらせてしまいます。
そこで、穴あきオタマを使って固形物を掬って出したのです。(排除しないと再び詰まらせる為)
↓100均の穴あきオタマ(古くなって買い替えたので不要になったものです)
これを使って大きめの固形物を取り除くことができます。(排水口でキャッチしても良いですし、長い棒状の物に繋いで底を掬っても取れます)
いろいろと調べましたが、台所に流すのは(食器洗い時など)水よりもお湯の方が脂分を小まめに流せるため、固形物ができるのを予防できる様です。油脂類はある程度温度が高い水分では固まれない性質とあります。(逆に、冷たいと固まる)
およそ3mくらいの排水管が台所内には設置されているとのことですが、やはり毎日の生活排水によって少しづつ油脂類で形成されていくのは仕方ないことです。
大雨の続く場合は排水がスムーズにいかなくなることがありますが、それ以外にもやはり月日が経つと食品残飯の油脂類は固形物となって排水を悪くしていきますので、毎年一回は台所の排水管の掃除はしておいた方が良いみたいですね・・