悩み(問題や課題)が無い人間は,この世には絶対にいないと想う記




悩み(問題や課題)が無い人間は、この世には絶対にいないと想う記

以前のことですが
私、な~んにも悩みがないの~!」 と言っていたご婦人がいました。

経済的にも恵まれていて、衣食住にも困らず 欲しいと思う品物もすぐに買えて手に入る。

立派な家、綺麗なお庭、立派な車

そのご夫婦二人がこの世で生きるのには、いまのところは何も不自由は無いでしょう。

でも、そのご家庭には子供がいませんでした

いずれ誰でも別れは訪れます。

どんな仲の良い同士であれ、同時に逝く事は稀でありますので、どちらかが残ります。

裕福でも手に入らない物、その時起こります


長い人生であっても、短い人生であっても どこかで必ず、課題悩みは発生します!

子供の頃なのか、歳をとってからなのか
それは自分のシナリオにセットされた時に発生するのかもしれませんが、誰も予測はできないものです。(占いで当たる場合もありますけど)

自作のお話を作る場合、最初から最後まで何も起こらないシナリオ(物語)を作成しておもしろいと思う人は居ないと同じですから・・

目が見えない最大の試練に挑戦する命(魂)

以前に記してありますが、私のお祖母ちゃん
生前、視神経網膜炎という病気により視力を半世紀奪われながら生き抜きました。

85まで寿命を全うして逝きました。
立派な命(魂)の試練を乗り越えたのです。

先日、あるTV番組で子供の頃に視力を奪われ 生きてきた中年の女性が、父親を見取るまで一緒に過ごしたドキュメントを観ました。

「この人も、高度な魂なんだね~!」と私は思わず口にしました。

もっと先に観たドキュメントも、その時に同時に想い出します。

ある青年が聴力と視力を失ってしまったという、それはそれは過酷なものでした。

彼は、何も聴こえなく何も見えない状態になり当然ですが、人生に絶望するのです。

そして彼は、見えない聴こえないのにもかかわらず、自分を終わらせようと、独りで
海岸へ向かったのです。

母親が探しまわり追いかけて止めましたが、痛いほど気持ちが伝わりました。

私なんか、まだまだ甘い試練だなぁ~!」

私もこの歳になるまでには、様々多くの試練を経験しましたが、これに比べれば甘い試練
なのだと痛感させられました。

この世に生まれてくるには、必ず何かの挑戦目的があるはずなのだと思います。

「のんべんだらり」という言葉がありますが、そんな感じでやってくる人は居ないはずです

と同時に「悩みや課題」を持っていない者は、すでに達成してしまったということなのか、
今は何も目標がないと同じようなものです。

生きている目的は何ですか?
と聞かれたら必ず何かがあるから生きているはずなのです。

私の「ぐうたら父」でさえ、介護されつつも 人には言えない何か欲望やここまではという
目標を持っているんだと思いました。

でなければ、「あと何年生きたい!」なんて 決して言わないタイプの人間ですから・・

悩みが多く、試練が大きいほど その人のレベルは高いのだと思います。

「人は全てそれぞれに、この世に試練を 持って生まれてきた!」

人生は様々な悩み、課題、試練があります。

今まで一生懸命に働いて、稼いだ資金も一瞬に消えてしまうシナリオを持っている そんな人も少なくありません!

過去、私も経験がありますけど、大抵はそれは運が悪かったと思うはずです。

でもその運命とは何なのでしょうか?

持って生まれてきた「一升は一升」なのか?

結婚するんだとと思っていても、できない

「生涯独身」と決めていたのにもかかわらず誰かと出会い結婚して家庭を持つとか

子供が欲しいのに、与えられない場合と欲しくないのに与えられる場合

長年不妊治療しても子供が授からない運命や、待望のわが子供ができても不敏な体で生まれ
それから、ずっとこの子と一緒に闘わなければいけない試練の人もいます。

そして大切なわが子を、失う試練の人もいて

人はそれぞれ違いますが、時が流れるうちに様々な苦悩の試練が出てくる事になるのです

それとは逆に、助け舟が突然現れる時もあり 手伝いでも、お金援助でも、あらゆる助けは
どこから来るのかが不思議なシナリオです!

すべては最後になって良かったか悪かったかが解るものであり、その時は解りません。

あの世に逝けばいずれ解るのでしょうけれど・・

先日、TVで「大往生」というドキュメント番組がありましたが、「大往生」と言われる
までになって逝かれる人は、恵まれている方なのかもしれません。

事故等で志半ば仕方なく時が訪れてしまう人

将来大きな夢を持っていたにもかかわらず、若くして逝かねばならなくなった人

幼い子供を残して去らねばならなかった人等,逝かれ方は、たくさんあるのですから・・。

長々と年寄りが書いてしまいましたが、

全ての人は、悩みという課題を持って生まれ、乗り越える幸福感を味わうもの

と、最後に私は記しておきたく綴るものです

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今回も、最後までお付き合い頂き誠に有難う御座いました。