マスク星人とソーシャルディスタンス(新しい生活様式)の生き苦しさ




先の事は本当に分からないもので、2020年まさか外出するたびにマスクをしなければならないとは、長い間生きてきても全く思いもしないことでした。

人間だけのことですが、地球人はマスク星人となり「ソーシャルディスタンス」とか「フィジカル・ディスタンス」とかという新しい生活様式を心得て生活しないとならないなんて、本当に面倒なことになりました!

肉眼では見えない微小の「ウイルス」という名の「存在意味の解らないもの」、そんなものに高度な頭脳を持つ人間が大きく振り回されてしまったのです。

たくさんの人が集まることがダメなんて・・

たくさんの人が集まってはいけない、人との距離を2mくらいは空けないといけないなど、これじゃ今までと全く逆です。

競技場、野球場、コンサート場や映画館ホールなどの満席、満員御礼はダメ、間隔を詰めてできるだけ多くの人を収納していた時もあったのに、今までの表示収容人数分の席は意味がなくなってしまいます。

また、それによって売り上げも最大でも半分しか回収できないので、利益も経費分で終わってしまうかもしれません。

テレビ局も多くのスタッフがスタジオに入れなくなり、公開番組の観客も収録ができないばかりでなく、ドラマ撮影も多くのスタッフが必要なので収録が止まりました。

オンライン、リモート出演を使ってバラエティやニュース番組は作れても、ドラマは無理です。

だからといって、いつまでも過去の作品をやっているわけもいかないので、集団感染に注意して撮影に入るしかありません。

このウイルスに対しての特効薬ができるまで、ラブシーンなんてずっと作れないのでしょうね・・

この新型のウイルスは特にたちが悪く、無症状でも感染者がいることなので人が人を信じられなくなってしまいました。

これによって、店のレジや受付場所などにビニールを張って対応したり席の間隔を空ける様式になってしまったのです。

はっきり言って、「満員御礼」がタブーなこんな社会では、当然に経済が潤うわけがありません

生活に必要なもの以外は後回し

生きるのに必要なもの、産業や業界は影響はないでしょうが、それ以外の業界の打撃は非常に大きいのです。様々な客商売がありますが、ウイルスに絶滅させられてしまうほどの致命傷です。

また、宴会居酒屋など外食業、観光業とその土産類商業、観光宿泊業、世界的パンデミックの影響から輸出品、輸出自動車など今までの売り上げが半分以下へ落ちています。

大きな影響を受けてしまった業界は、生き残るためにリストラをしていきます。経費縮小や人員整理で、減った売り上げに適応しなければ潰れてしまうので仕方ありません。

捨てられた労働者は経験を積んできた業界にいきたくても同じ厳しい業界に募集があるはずはなく、別の業界へ移るしかありません。しかし、違う業界へは初心者となりますので厳しい門となるでしょう。

人が多く集まるので繁盛してきた業種は、ウイルスの特効薬が完成されるまで当分の間厳しい利益になりますので生き残りが厳しいはずです。

一時期の給付金だけでは1年間も保てないという商売が多いと思います。さらに第2波3波と続けば、当然に客足は滞ってしまうので売り上げは取り戻せるはずもないでしょう。

生きるために必要ではない娯楽商売は後回しとなるのです。生きるのに安心である状態の後に娯楽が考えられるので、それは仕方がないこととなるのです。

人との関わり、真のコミュニケーションが進まない

たくさんの人が集まってしまうのは禁止という社会の決まりによって、入場・入園・席数制限などが実施されてしまっている所へは人は行きずらくなるものです。

気軽に入れる場所には抵抗なく行けるものですが、制限などが決められていると面倒に感じてしまい諦めてしまうのがほとんどです。

人と人との出会いやコミュニケーションも少なくなって、益々少子化が進むことも心配されると思います。ましてIT時代の若者はコミュニケーション能力が劣っていますので、人との関わりがさらに少なくなってしまいます。

子供たちも幼稚園や学校で間隔を空けて距離をおくとなれば、昔の様に真の友人関係が作れるわけがありません。手と手をつないで人は信頼関係を作れるものです。

アクリル板やビニールシートで互いをけん制している関係では、信頼も何もありません。ネットでテレワーク会議などは良いかもしれませんが、ネットで飲み会や面接、お見合いなんかをしても本当は面白いはずありません。

本来マスクなんて風邪の時以外は不要品

みんながみんな、マスクで顔を隠しているなんて本当の素顔が分らず、顔色さえ判断しずらいと思います。

お互いがお互いを信じられないという関係が前提となっているのが滑稽なのです。エチケットでマスクをするということ自体が今までと真逆になってしまったわけです。

今までは100円ショップでも、マスクはたくさん余っていました。それが今年に入って間もなく、売れ切れ続出になったのでした。

マスクをしていると「風邪でもひいたの?」と必ず言われたものです。常に顔をワザと隠している人は別として、マスクなんて煩わしい物だったわけです。冬は良いですが夏のマスクは最悪で、ウイルスと熱中症のダブルパンチになります。

つい昨年まではアメリカやヨーロッパなんて、マスクをしていると変な目で見られてしまうものでした。

ところが今や世界中でマスクをしていることが当たり前になっていますので、ウイルスによって人間社会が完全に変えられてしまったのです。

マスクをしないと店に入れない、会場に入れてくれないなんて本当に面倒な社会です。マスクをしても感染してしまう時はしてしまうものだと思うのですが、みんなが従うので仕方ありません。

これがもっと強力なウイルスが発生して、空気感染でもウツってしまうことになったらマスクでさえ意味がなくなってしまうでしょう。

とにかく早くインフルエンザ薬のような薬(タミフルやリレンザ)が開発されて、マスクやソーシャルディスタンスの不要な社会が再び戻ってきてくれるように願うばかりなのです。

いつもマスクしないといけないなんて面倒で嫌ですね・・本当に生きくるしくもなるし。