50代後半から60歳還暦前後の、逝くまでにはまだ早い中高年に 是非お勧めしたい感銘の旧作洋画7選!
今の世の中は戦国時代とは違い、50歳後半から還暦60歳前後では、まだまだ逝くには早い年齢となっています。
このくらいの歳になると一時期、ふと自分の今までの人生を振り返って考えることがありますね~。
「私の人生は今までどうだったのか、そしてこの先どうなっていくのか、あと残りどれくらいあるのか」
私はそういうことを考える時、ふと今でも心に残っている映画の一部分を想い出します。
今回はそんな私と同世代の方々に、是非お勧めする物語を7つ程選んでみましたので紹介しましょう!
すべて生命を考えさせられるストーリー(シナリオ)であり、心に深く沁み亘る作品を選んでおります。
物語に出てくる何かの言葉が、必ず今まで生きてきた心に染み込んでくることでしょう・・
それでは、推奨作品の第7番目から・・
第7位 「クラウド・アトラス」 2012年作品
命は、自分のものではない。
誕生からその肉体の終りまで
すべての人は、他の人と繋がり
過去も現在も
全ての善意が、悪意が
その先の未来を造るのです。
映画内のセリフから翻訳
時を超えた6つの時代が舞台となって、代わる替わる物語が進んでいくので、最初観た時は深い意味を理解できませんでしたが、だんだんと解かってくる作品なのです。
人の「輪廻転生」というものをテーマとして作られている物語なのですが、はっきりとそれを訴えているわけでもありません。
確かに1度では理解しずらい作品だといえるのですが、深みのある物語なのだということは後になって思うのです!しかも、観るたびに新しい発見があり、また新しい考え方が出て来ます。
私の推奨する7つの物語の中では、その良さを表現することが一番難しい作品です。
「この世界も人の心も、目に見えない何か同じ力で動いている」
この言葉が何となく意味を伝えてくれているとは思いますが、深すぎて難しいのは確かです。
それでも一度は観てもらいたい作品だと思っています。
第6位 「プライベート・ライアン」 1998′
第二次世界大戦中、連合軍によるフランス奪回作戦が舞台。
アメリカから大勢の兵士が送り込まれていたが、その中で一人の兵士を帰還させる任務が1つの小さな部隊に課せられた。たった一人の兵士を探し出し、無事に帰還させる任務を遂行できたのだろうか。
目をそむけたくなるほどのリアルな描写の戦争映画で、まるで自分が戦場にいる様なシーンは凄く良くできています!
1943年.アメリカの兄弟5人が全員戦死という事実があったそうで、第二次世界大戦において、実際に起こったこの出来事をヒントに物語が作られたとのことです。
でもこの作品のリアルな描写でできているということが、本当のお勧めしたい理由ではありません。
この作品を観ると、人という高度な動物の代償が解ります。
命の取り合いの無意味さが解ります。
我々すべて生まれてきたばかりの頃、そして最初はみんな素直な幼い子供だった頃、同じ人間同士いがみ合い、悲惨な闘いなど思いもよらなかったはずなのです。
第5位 「グリーンマイル」 1999年
処刑室へ贈られる受刑者が、最後に歩く緑色の廊下「グリーンマイル」
そこは、生と死の分かれ道。
題名からするとどんな内容なのか分らないですが、なんとも意味深い物語なのです!
広いこの世界のことですから、もしかしたらこんな様な不思議な力を持っている人間が、現実にいるかもしれないですね。
この作品が訴えたいのは、高度な知恵と理性を持つ人間同士が、互いにいがみ合う悲しさと愚かさなのだと思わされます。
人を苦しみから救うことができる力を持っているにもかかわらず、冤罪で刑を受けさせなければならなかった主人公の罪悪感は、観ている人にも重く感じさせられるでしょう。
第4位 「ヒア・アフター」 2010’
生あるすべてのものに、平等に訪れるこの世からの旅立ち。旅立っていった人との交信ができる力を持った主人公と、一度臨死を体験した女性ジャーナリストが何か見えない縁で巡り逢うまでの物語。
この世界に誕生したあらゆる生き物は、人も動物も平等に生まれた時から終わりに向かいます。それに例外はありません。
大切な人を当然失ってしまった心の拠りどころは、その大切な人の言葉が聞ければ一番です。
今はもう居ない大切な人の言葉が聞けたなら何を聞きたいですか?
この作品を観ると今生きていることが、かけがいのない大切なことだと思えるはずです。
生きているうちに何ができるか、その体に居られるうちが大切なことだと思います。
第3位 「バタフライ・エフェクト」 2004’
「あの時、こうしていたら・・」
そうしたら、その先どうなっていただろう?
と.誰でも考えたことがあるでしょう・・
主人公の青年は、その父と同じようにある能力を身につける。
子供の頃に書いた日記を読み起こすと、その日記の時代に戻れるのである。
これまでの人生をやり直すように過去の行いの記憶を訂正しながらも、どんどん深みに嵌まっていく物語…
僅か小さな行ないの違いでも、その後の流れ(出来事)が大きく変わっていくと云われる現象は、本当に考え深いものです。
「1分遅刻をしなかったら・・」「1分出発が遅れていたら・・」「もし忘れ物を取りに戻らなかったら・・」「あの時・・していたら」という、ほんの僅かな時間差だけでもその後の人生が大きく違ってくるということです。
現実には時を遡る体験ができることはありませんが、一度は考えてみたことがあるはずです!
過去の人生の分岐点に戻って、もう一方を選んでいたならどうだったのか?と、誰でも・・
第2位 「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」 2008年
生まれた時は老いた体で人生が始まるが、時が経つごとに次第に若い体に変わっていく。そして最後は赤ん坊の姿で人生を終えるという、普通では考えもできない物語。
周りの人は歳をとっていくうちに体が老いていくのに、主人公ベンジャミンは若くなっていくという不思議さが面白く、時には切なさもありのストーリーに興味をそそられます。
「人生、どうなるのか解からない!」という育ての親との合言葉のように、様々な人生の言葉もシナリオ上のセリフに出てきますので、是非お勧めしたい作品なのです。
第1位 「フォレスト・ガンプ 一期一会」 1994年
この作品は世界中で高い評価をもらい、ゴールデン・グローブ作品賞、監督賞を得ているだけあって、とても素晴らしい映画だと今でも思います。
主人公フォレスト・ガンプは、知恵遅れの様なハンディのある子ですが
苛められながらも常に誠実な心で育っていき、幼い子供の素直さを保って生きます。
幼馴染の親友ジェニーに対しても、いつまでも信頼の気持ちは薄れてはいきませんでした。
「全ての人間がフォレストの様であれば、この世界に絶対に争い事は起こらないはず!」と思うことでしょう。
このフォレスト・ガンプには、生涯「悪気」は起きません。
まったく見習うべき人間の心の形だと思います。
この主人公フォレストの心は、いつまでも素直で汚れていないのです。
みんな幼い頃は、すべてが素直な心だったはずです。
歳を重ねるうちに、あの素直で誠実だった幼い頃が消えてしまいます。
この物語から、”先が分からない人生の素晴らしさ” を痛感させられます。
2度目でも3度目でも、感動させられるシナリオです!
フォレストがいつもママから言われていたこと
「バカなことをする人が、バカだと」
「人生は、チョコレートの箱みたいなもの!」
50年も60年も生きてくると、遠い昔に自分に誓ったことを忘れてしまうものです。
10歳の時に自分が考えていたことを覚えていますか?
あの純粋に物事を捉えていた子供の頃を想い出せますか?