何年か前のこと、歳も取ったので家族から
「人間ドッグでもやってみたら?
簡易的な健康診断よりも詳しく調べられるから・・」
と、強く勧められましたが私は病院嫌いの性格なので
凄く躊躇いました。
中高年の高の方になってしまっていた私は
今まで入院する程の大きな病気には縁がなかった
とても運の良い人生でした。
しかし、これまで親友を数人亡くしてしまっていた為、
いつかは自分の番が来ることに怖さもあったのです。
若い時は、「自分には大きな病気なんか縁はない!」
と自信満々でしたが、歳を重ねていくと
体力の減少を身に沁みて感じてくるものです。
若い時はへっちゃらだった階段走りや、逆さで腕立てなど
できたものが、今では不可能になっている自分を知ります。
初めての人間ドッグに挑戦し、胃カメラ体験!
その年、家族の古くからの友人が癌で命を失ったのを聞きます。
まだ若い中年だったのですが、突然の発症だったなんて
本当に、先の事など分らないものだと痛感したのです。
医者嫌いな私も、その話によって背中を押された流れで
初めての「人間ドッグ」に挑戦する運命になっていったのです。
昔から聞いていた苦しそうな [ 胃カメラという内視鏡検査 ]
がメニューに入っていた為、私は大変不安に襲われていました。
しかし、申し込んだ病院では「苦しくない胃カメラ」と
調べたら載っていたので、最新機器なのかなと不安が減ります。
そして検査当日、不安で嫌々ながらも行きます。
普通の健康診断の様に、血液を採集したり身長と体重を測ったり
心電図測定などをしますが、その他にレントゲンが入りました。
それで次が、いよいよ胃カメラとなったのです!
ドキドキしながら、診察ベッドへ横になります。
「今から入れますからね~!」と、細長い黒い管を
「こっちの鼻が良いかな~ 穴が大きいからね~」
鼻穴へ麻酔をしたのか、どうかは覚えていませんが、
スルッっと入ってきて、痛みや吐き気など起きません!
「は~い、喉の所にきたら合図しますから、ゴクッってしてね~」
「はい! ゴクッ!」
「はい、入ったよ~ 胃に行きますからね~」
と、モニターへ映る内部光景を見せられていきます。
「これは、貴方の中ですよ~! 他人事みたいでしょう~?」
本当に他人事のように思えます・・
なぜなら、まったく吐き気も起きなく
気持ち悪くもならないからでした。
「は~い、この先が十二指腸ね~!」
カメラは少し十二指腸へ入ったところで、引いていきます。
そして、その後
「見て下さい~、少しここに小さなポリープの様なものありますから」
「摘んで、生体検査に出しておきますね~ たぶん良性でしょうけどね~」
と言い、小さな出っ張り部分を摘むと、それを引っ張ります。
この時はさすがに「本当に自分の胃の中だ~!」と実感します。
引っ張られて「ポンッ!」と放された胃の体感があったのです。
「はい、取れましたからね~」
胃壁の引っ張られていた箇所から、ジワ~ッと血が出てきたのが
モニターへ映りました・・ 中が痛々しい感じ・・
(でも痛みはしないのでした)
「大丈夫、すぐ血は止まって修復されちゃうから・・」
と 先生いわく..
こうして胃カメラは仕事を終え、引き抜かれていきました。
よく鼻から牛乳とか、昔うどんが出てしまったなんてありますが
喉と繋がっていることが、実体験できますよね~
胃カメラも進化して、今ではとても細くなっていますから
鼻から入れても全く苦しい思いはなくなりました。
本当に優れた進化だと思います。
ちなみに、引き抜いた胃壁のポリープは検査の結果
何でもない良性だったことを知らされました・・
この先もっと優れた技術によって、もっと小さい検査器が発明されるかも
しれませんね!
今、胃カメラを苦しいから嫌だと躊躇っている方は、小さな診療所
クリニックも、鼻から入れる機器へ変わってきていますので
安心して受けてみてください。
今回の記も、読んでくれた方の何か参考になれば幸いです。