夢かな?アメリカ・ロサンゼルスへ
窓から下を見ると、陸地の上を飛んでいましたアメリカ大陸に着いたのか、降下していく
のが耳の中の痛みで知らされます。
都市が見えてきて、しだいに着陸が近づきます。
私は着陸も初めてのことなので、ベルトをしっかり握り掴んで構えていました。
いよいよ、ここは外国でした。
入国審査や税関検査では、どう答えれば直ぐに通れるかなどを機内で教えてもらったのに
もかかわらず、いざ本番となるともの凄く緊張してしまい、上手く英語を返せなかったの
です。
なかなか出てこない私を、ルームメイトになる大学生の先輩が心配していたみたいですが
初めて生の英語で質問されて、緊張し固まってた16歳の私には大変な試練なのでした。
季節は初夏だったので気温は高く、日本とは湿度が違いますからジメジメした感じはない
のですが、38~40℃くらいでした!
見たこともない高いヤシの木が、空港の外を出た時に凄く印象に焼き付きましたね~!
*パパス&ママスの歌う曲
「カルフォルニア・ドリーミング」の曲が、まさにピッタリの雰囲気でしたよ~
日本では、宮崎あたりがあんな感じになっていますけど、関東人は見たことないのです。
ツアーなので参加者全員が揃って、空港からバスで市内へ向かいますが窓から見る景色
全てが、初めて観る異国の景色でしたね~!
乗ったそのバスも、日本では見たこともない大きなバスで「アメリカってなんでも大きい
んだな~!」って感動していました。
その昔、ジョン&パンチというのがありましたが、バスの隣にきたので感動して撮ったと
思いますので、載せておきます!
(↑当時のハイウェイパトロール隊)
けっこうな時間、乗車していたように思えましたが、ホテルへ到着しました。
田舎者の16歳にとって、こんな大きく立派なホテルなんかに入ること自体が夢の様な、
そんな体験だったのです。
そのホテルは、ロサンゼルスのリトル東京にある「ニューオータニ」でした。
日本でも後から大火事になって有名になったことで記憶があると思います。
立派なホテルなので、部屋のロックも複雑になっていて、田舎者には戸惑いましたね~
部屋の外に鍵を持たずに出ると、自動ロックして入れなくなるのも初めてのことでした。
ルームメイトの大学生と夕食へ出かけたのですが、ブロンドの髪の女性がウェイトレスで
席を案内してくれた事も、異国の感じに思ってしまいましたね~
英語で書かれたメニューも全く解からないず、その大学生の先輩と同じものにするしかな
かったのですが、出てきたステーキの大きさにビックリします!
ワンプレートでポテトやサラダも付いていましたけど、この分厚いステーキはいくらお腹
が空いているといっても、小さな体の日本人には無理に思えるものでしたよ!
「やっぱり何でもアメリカって大きいな~」
って口癖になっていましたね~!
でも面倒で嫌だったのは、日本には無いチップ制でした。消費税も加算されていていると
けっこうな値段になってしまうのですから。(その頃は、まだ日本に消費税は無かった)
独りで歩くホテル外の外国
翌日は、団体で市内観光へ出かけました。ハリウッド、チャイニーズシアターなどへ行き
車内から「ここはビバリーヒルズです!」 とか言われても、その当時は何か分らずに
アナウンスを聞いていましたが、あの邸宅が「チャールズ・ブロンソン」の家ですよ~!
と、その時だけは、耳が傾いていました。 (我々年配者しか知らない俳優名です)
翌日、ルームメイトの先輩は、オプショナルツアーで行ってしまったので私は独りぼっち
になっていました。
16歳の私は、いったい今日一日をどうしたらいいか分らずに部屋で考えますが、独りで
足を延ばして観光へ行く計画も、勇気もないので途方に暮れておりました。
部屋のベッドメイキングがあるんだよと聞かされていたので、一旦部屋から出かけていな
ければなりません。チップも置いておくので仕方なく部屋から出ることにしました。
ホテルのレストランで何か食べようとしますが、どうしたらいいか分からずに立っている
と、前に大きな体の外人のおじさんが来て、その後少し経ってから僕の方に振り向いた後
に話かけてきた。「ペラペーラ?」 僕は何を言われているのか、さっぱりでした。
私に言葉が通じないと悟ったその人は、 ウェイトレスを呼んでくれたのでした。
助かった私は、そこでカレーを食べることができてお腹を満たせたのです。
しかし、まだ夕方になるまでは時間があり、暇を潰さなければ部屋へ戻れません。
ホテルの中なら安心なのですが、それでも 間がもたずに、恐る恐るホテルの外へ出たの
でしたが、やっぱり見たことも無い車や街路、英語で書いてある看板やお店名などを見て
「アメリカは犯罪の多い所だから怖いよ~」なんて脳裏に浮かぶと、足が竦むのでした。
仕方なく、ホテルの周りだけ一周して戻って つまらなかったのでホテルの中庭テラスで
日光浴をしていたのでした。
今考えれば勿体ない一日と思えますが、当時16歳の私には他に何もできませんでした。
その夜、先輩が帰って来て疲れてるからと、初めてのルームサービスを体験したことも
すごく感動的なことに思えましたよ!
次の日は、申し込んでいたオプショナルで、申し込んでいたメキシコ国境の町への体験で
狭い車でハイウェイを走ってメキシコへ向かうもので、耐えがたい気温の印象しか日記へ
書いていませんでした。
この日の体験日記を読むと、他に買物などのエピソード体験とか記されていますが、少し
ばかり長くなるので省略しておきますが、 ひとつだけ印象強かったことは、ある船での
レストランランチで、そこのウェイターとウェイトレスの人が、2人とも凄い美談美女で
「映画俳優みたいな2人だったな~!」と、「写真に撮っておけばよかったなぁ~」と、
記してありますが、それを読んだ今の私も 今になって後悔してしまいましたよ~!
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