夏になって車のエアコンをつけると「パワーが落ちてしまう」や「あまり冷却されない」「コンプレッサー音が目立つ」などの問題に悩まされている人は多いのではないでしょうか。
カー用品店でも夏に目立つ様に売られているカーエアコン用の添加剤というケミカル品ですが、本当にその注入で少しでも改善できれば良いなぁ!?という期待感を抱いて、今回私用の古い軽自動車に試してみましたので、ここに記録しておきたいと思います。
とても暑い夏、普通車と比べて軽自動車660ccエンジンではカーエアコンコンプレッサーをベルト駆動させるにも力不足が目に見えて分かるものです。
特に10年ぐらい前の古い軽自動車ですと、とてもパワーが落ちていることに常に感じているのではないかと思います。
エアコンを始動しない季節では忘れているのですが、暑い季節が訪れてクーラーのボタンを押すとアクセルがとても重く感じることでしょう。
軽自動車の坂道走行などは特に進みが悪く、後ろの車に煽られてしまうくらいです。
そこで私も今夏それに悩んだ末、手軽に誰でもDIYできる方法はないかとネットや動画サイトなどで探した結果、ひとつの製品を見つけました。
これなら工具も不要で作業も簡単なため、当然に女性もできそうなエアコン添加剤だと思いました。
これは「エアコン・イノベーター」という添加剤で、ネットではアマゾンでも販売していますが意外と高い値段なのでヤフーオークションで比較的安値を見つけます。
「パワーが改善」「冷却改善」「コンプレッサー音改善」のいずれか少しでも、とにかく効果があることを期待して購入してみました。
ワコーズの添加剤も有名らしいですが、注入器具(ゲージ付)が必要なので別途支出となってしまいますから、今回はこちらを選んだわけです。
これならVTVバルブ(コネクター)が付属しますので、この1個製品で済みます。
この小さな缶の中に134aガスもオイルも入っているようですので、少しは補充とDIYメンテナンスになりそうです!
ただしこの製品を使用するには、低圧(L)バルブの付いている箇所によって装着困難な車種の場合、DIYは厳しいかもしれません。
この製品を購入できるサイトに、適応車種などの記載がありますので参照してみましょう。
それでは実際に行った時の模様を順番を追って解説していきます。
①-まずはボンネットを開けて、低圧バルブのある位置を探し、取り付けが可能な場所であることを確認します。
できれば製品が垂直に挿し込める状態の箇所が最も相応しいと思われます。
缶が逆さの状態であれば、重力によりスムーズに注入されるからでしょう。
②-低圧側の圧力を下げておくため、エンジンを始動してクーラーをかけMAXで冷やします。(温度も風量レベルも最大にして冷やします。)
30秒くらい経過すれば圧力は下がっていますので、一旦エンジンを停止します。
手で触ると低圧側ホースは既に冷たくなっているはずです。
③-製品を用意して付属のVTVバルブ(コネクター)と缶にねじ込んで合体させます。
「シュッー!」と音が聞こえますので、速やかに車の低圧側(L)キャップを外して、装着します。正しく挿し込むと「カチッ!」と音がして装着完了の合図となります。
正しく装着してないと缶から液体などが漏れてしまいますので注意します。
(装着時にしっかりカチッといわないと下画像の様に若干漏れます!)
④-エンジンをかけて、先ほどの様にクーラー全開で風量もMAXでアイドリングします。
30秒ほど経過すれば、缶の内容量は注入されていると思われますので、エンジンを停止
⑤-缶は冷たくなっていますが、缶ではなくVTVバルブ(コネクター)部分を手で引き上げて外します。(上の画像でコネクターの先っぽを上に引っ張ると簡単に外れます)
低圧Lキャップを忘れずに、元通りにはめるようにして下さい。
⑥-再びエンジンをかけて、同じようにエアコン全開MAXにてアイドリング
そのまま5~10分くらい回しておけば全体に循環すると思われますが、すでに走行で廻しても良いでしょう。
* * *
今回初めて私の古い軽自動車に試した結果として
エアコンガス134aも少なからず注入できたのでしょうが、冷却効果については大きな実感はなく、気分的に2℃くらいは良くなったかもしれないというレベルでした。
が、しかし・・
A/Cをかけた状態での走り出しとアクセルの軽さは確かに体感でき、「あれっ!なんか軽い!」と思わず口に出たのを覚えています。
また別に、長年使用しているエアコンコンプレッサーを労り保護するという目的もありますので、メンテナンス的にも良いのだと思いました。
アマゾンショッピングのレビューでも投稿載っていた通り、冷却効果よりもパワー改善としての効能が主要目的の製品なのかもしれませんが、人それぞれ感想が違うのも確かな事です!
今回の様に古い軽自動車で、また暫く振りのエアコンメンテであれば特に体感ができるかもしれませんが、比較的新しい車種やエアコンガスを細目にメンテナンスしている車ですと、体感できないばかりか、逆に入れ過ぎ故障に繋がりますので説明書をよく見た方が良いでしょう。
今回のパワー改善がどのくらい維持できるのかも、引き続き様子を観ていかなければなりませんが、とりあえずは一つは体感できる効果があったことで無駄な買い物では無かったことになりました!
*今回の記は私用自家用車でのレポートですので、全て参考としてご承知願います。