背中の激しい痒みとの闘い!
これは「老人性皮膚掻痒症」だったのか?
*この記事は、何年か前に「更年期障害」の影響なのか不明ですが、
その年、患った急性的な湿疹病との闘病記録を想い綴るものです。
この実録体験記を数回にわたって記していこうと思います。
私が人生の折り返しの歳になり、いわゆる更年期という年齢に入った頃
真冬の季節に突然毎夜、耐えきれない程の背中の痒みが始まったのでした。
もちろん最初は、ただの背中の痒みと思って、孫の手などで
痒いところを掻いて済ませていました。
日中に起きている時は、まったく症状は軽いもので気にならないくらいですし
しかも、背中なので状態は自分で簡単に観れるものでもなく、
そのため、湿疹の広がりも気が付くのも遅くなってしまったのです。
しだいに、夜中布団に入って暖まった2時間後くらいから
背中の痒みに襲われていきます。寝ている体は、痒みに反応し
そして、無意識に掻くのです・・
掻くと気持ちがよくなりますが、しばらくすると再びさらに痒みが起こり
そして、また掻きます・・
さらに酷くなった痒みによって、目が覚めてしまうのでした。
そして、目が覚めても掻きます。
数日間、それが続くと睡眠不足を伴っていきますので
当然に塗り薬を塗ることになります。
家にある、常備薬では満足したものが無く
ドラッグストアで市販の塗り薬を購入して、塗ってみるのでした。
特に、スースーとする清涼感のあるメントールの入ったものは
塗った時にはとても効き目がある感じがするのです。
しかし、数時間もしないうちに・・
その痒みを忘れさせてくれてた気がする清涼感も、消えていきます。
そして深夜、効き目が薄くなってきたその時、痒さは現れてくるのでした。
翌日、ようやく家族に背中を視てくれと頼みます。
「あら~! 酷いぶつぶつが出ているじゃない!」 と言われ
いよいよ真剣に考え始めました。
何か、内臓系の原因じゃないかとか、何か食べ物の原因だとか。
いろいろと気になって調べ始めたものです。
ドラッグストアで、けっこう高い市販の塗り薬でも
まったく効き目が感じられない状態だったため
病院嫌いな私でしたが、ついに仕方なく医者に行ったのでした。
↓背中の一部分ですが、このブツブツが凄く痒い原因なのです!
最初に行ったのは、皮膚科専門医院ではなく
皮膚科も少しやっているよ、という感じの医者でした。
成人になってこれまで、皮膚科なんて縁がなかったので
あまり重く考えられないため、専門医院を調べて行くより
近くの医者を選んだのです。
しかし、専門医ではなかったことが良かったのか
たまたま自分に合ったところだったのか
結果的には、後からここへ戻ってくることになるのですが・・。
しかし、この時点ではまだ解っていませんので
これから色々と彷徨うことになっていくのです・・・
ステロイド薬は、あまり良い印象がなかったので
使用するのには若干抵抗があったのですが、
毎夜の苦しみには勝てないので致し方なく、
使ってみるしかありませんでした。
—-ステロイド剤の効能—-
薬の説明書によると、主なステロイド剤の役目は、
炎症を抑え、皮膚の再生を助けるような働きとあります。
しかし、使いすぎる場合といつまでも使っている場合
皮膚の性質が弱くなってしまい、薄い層の性質皮膚に
なってしまうようです。
確かに実体験において、感じたことは
ステロイド剤の塗り薬を塗っていた箇所の方が
あまり塗っていなかった箇所と比べて
皮膚が薄く作られている様な感じがします。
それは、何を意味するか?
皮膚の層が薄いということは、弱い壁ということです。
外界に対して、障壁が薄く弱ければ
どうなるのか分かりますよね。
—抗生物質の塗り薬—
菌に対して有効な薬は、抗生物質というものです。
医学の偉大な発明品、ペニシリンから始まった抗生物質
体に悪影響を及ぼす、悪い菌を除去するための薬で
この菌に対して、この抗生物質が効くと分かれば
なんと、たちまちに治っていきます!
今回、私も経験しましたが
塗ってから、早くも3日後には治ってしまいました!、
しかし、そこからも重要なことでした。
後から知ったので、苦労しましたが
治ったと思ったら、菌は一時撤退していただけで
まだ潜んでいたのですね~
第一回目は、何も判らなかったためもありますが、治ったと安心し
1週間もしないうちに薬を塗ることを止めたのです。
そして、その月の僅か2週間後を過ぎた頃
再び、背中の痒みが復活してきたのです!
それまた恐ろしいほどの復活だったこと、覚えています。
また、そこからも悪かったのです。
同じ医者に行けば良かったものの、今度は「専門医」を探し
そこへ原因も聞きたく、何時間もかかってやっと診察を受けられたのでした。
ネットで調べたその皮膚病の専門医のところへ診察してもらうと、
カルテには「皮膚掻痒症」という文字が記されていました。
皮膚掻痒症(ひふそうようしょう)
皮膚に赤みや湿疹などの症状はみられないが、痒みが起きる。
痒みだけが起きる皮膚の病気を「 皮膚掻痒症」といい、
特に高齢者に起きるものは「老人性皮膚掻痒症」と呼ばれています。
特に50代以降の男性に多く発症するとされています。
しかし、私の場合はカルテに記されたその皮膚病名に
「そうだったのか~!」と納得するよりも
「本当にそうなのだろうか?」と疑う気持ちの方が多かったのでした。
実際に赤みをおびたブツブツができたから、その痒みで掻いていたからです・・
何もブツブツが無いのに痒くなる時はありますが、今回のこの背中には
はっきりとピンク色のブツブツができていました。
掻痒症といわれる通り、酷くかゆい箇所を掻くのです!
そうすると、上の写真のように掻き傷ができてしまう症状というわけです!
さて、第一回の今回は発症と試行錯誤の対処方法について記しましたが、
ここから何カ月もの闘いが始まっていき、本当に悩まされていくのでした。
*次回からは発症から幾度か繰り返す、緩和と再発の記録を記していきたいと思います。
同じような苦しみに悩まされている方々の少しでも参考になれば幸いです。