高校生徒募集人数が減らされて少子化の加速を実感し我国の先を懸念!




現在の大きな問題点である高齢化が進んでいることは誰でも知っていることですが、このまま少子化が進んでしまった先には純粋な日本人が消滅してしまうかもしれないと、先日 ふと感じたもので 今回はそれを考えてみようと思った次第です。

先日、次期年度の高校生徒募集数が 数十年振りに見直された事を知りました。子供の数が大きく減ってきていることに合わせて、各高校の募集数も減らしたということなのです。

私の住むここ埼玉県でも、生徒数は前年度比較で1000人ほど減っているようでした。都内に近い都市では人口もそれなりに多いため学校の数も多くなっていますが、都内より離れている田舎の市町村では学校の定員割れが激しいのです。

最近は学校によって毎年のごとく、定員割れで学園存続の危機感を感じている先生方も多いのではないでしょうか。今と比べても仕方がありませんが、昭和生まれの我々世代の時は本当に生徒数は多かったものでした。

当時私の中学校ではクラスが10組まであったので、今と比べ物にならない程でした。そのため新たな学校がどんどん建設された時代でもありました。

都心から近い埼玉県でさえも今ではクラスが多くて3~4クラス、人口の少ない町ではそれこそ1クラスしかありません。小学校でも1年生から6年生まで各学年1クラス、全学年で6クラスですから、昔はできたクラス対抗なんてできない時代になってしまいました。

当時たくさん作った教室も今では沢山余ってしまっていることでしょう。そしてまた廃校も目立ってきました。私の知っているだけでも3つの学校は別の施設になっていました。

戦後の第一次ベビーブームと第二次ベビーブームによって我が国も人口は増えていきましたが、ついに節目を迎えたようです。

下の図は人口の増減を現したものですが、大きく変化していることが分かります。

 

総務省統計局で作成している人口表を参照してみましたら、平成22年度(2020年)が1億2千万人代の天辺で、そこから人口はマイナス域に変わってしまいました。

この世から去っていく人数の方が、この日本に誕生する人数より多ければ当然に人口は減るのです

明治、大正、昭和初期まで、ひとつの家庭に生まれる子供の数は当たり前に多く(兄弟が多い)5~7人兄弟が珍しいことではない時代でしたが、第2次ベビーブーム以降は2~3人兄弟が多くなります。

面白いことに、産み分けのできない時代にもかかわらず、男女比に大きく差をつけていないのが不思議に思えます。人口統計を見ると分かりますが、男も女も同じくらいに誕生することが神秘的なことに思えてきます。

次に、下の図は「年代別人口」を現したものですが、男女合わせた全体の数になっています。

例えば、単純に考えてみて15歳の人口が80万人だとすると、男女各40万人になり全員が1つの家庭を持つと40万世帯となります。(単に同い年同士で一緒になるとすれば)

平均1人の子供を持つとなれば、40万人の子供数となります。男女各20万人というわけですが、その20万人が全員世帯を持ったとして各一人の子供をとなれば、20万人となってしまい、次の世代は半分の10万人という半減スパイラルに陥る感じとなるのです。

人生100年時代といわれる現代、先の図の通り今の現役世代がスライドしていけば常に高年齢者は多い形になっていきます。

第一次ベビーブームの世代は去っていきますが、第二次ベビーブームの我々世代が多く残っています。1970年代から1980年頃に誕生した我々世代は、高齢者となって重く経済に圧し掛かるのです。

そこで国が考える策として、外国人を向かい入れるということを考えるのでしょう。昨今、都心から離れている街でも外国人の労働者がよく見られるようになりました。我が街のコンビニでも、お弁当店でも、ファーストフード店でも外国人が店員となって対応しているのを見かけます。

また一方では技術革新により「AI化」が進められており、単純作業はロボット使用も2000年代に入って見られるようになりました。私の知っている工場では、フォークリフトは人間が運転していませんでした。

どうしても人間の感性や応用性が必要な仕事では、ロボットよりも人間(外国人)を使う方を選ぶでしょうけれども、AI技術が高度になるまでの間だけの気がします。

人を雇うのは多くの経費がかかりますので、初期投資は大きいものですが長期間で考えればロボット化の方が経費も様々な雇用問題も少なくなると思われます。

しかし、外国人を雇うのもAIロボットを使うのも、どちらも将来的に国の首を絞めてしまうことに結び付くはずなのです。

外国人が我が国に出稼ぎに来ても、この国の将来を考えてくれるわけではなく、いずれは自分の国へ帰りたいと考えているでしょう。国籍を日本にする(日本人になる)という人は少ないのではないでしょうか。人はみな母国が良いものです。

日本に働きに来る外国人のほとんどが、国籍を日本国にしてくれたなら「国民年金や国民健康保険、介護保険」の加入となり社会保障制度の助けになるのですが、将来的に帰るとなれば年金や介護保険などは収めないでしょう。

別の考え方ですが、この先の少子化を懸念して多くの外国人がこれから増えていくとなれば、日本人と婚姻する場面も多くなるはずです。となれば国民となって働くので生涯を過ごしてくれそうですが、逆にその婚姻が増えていくとなれば、その子孫はハーフの血と移り変わっていき、徐々に純正の大和民族の血は消滅となっていくのです。

また、AI技術の高度化で外国人を雇わなくても済むパターンとしても厳しい現実が待っています。AIロボットは人件費がかからないので企業にとっては最良なことと思われやすいですが、雇用保険や厚生年金、介護保険も払いませんから社会保険制度にとっては厳しいものとなるのです。

どちらにしても懸念材料しか思いつきませんが、少子化も「経済の負のスパイラル」と同じ感じになってしまいます。

これを打開するには一つしかありません。

それは、第一次ベビーブームと第二次ベビーブームなどがどうして起きたのかを考えれば良いのではないでしょうか。

明治大正時代や戦後の昭和20年代、そんなに裕福な家庭が多かったわけでもないはずなのに、なぜ多くの家庭に沢山の子供たちが生まれていたのでしょうか(兄弟が多かったのでしょうか)・・  そこに何かヒントがあるのではと思います。

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もはや 私の住む近所には、結婚式や誕生の話よりも葬式の話しか耳にしません。結婚式や誕生の記念品よりも葬儀参列品の方が多く売れているのです。子供たちの声よりも年寄りたちのくしゃみの方がよく聞こえてきます。

あと20年もすれば私たち高齢者も去っているかもしれませんが、今の子供たちは高額な税金や年金、健康保険料や介護保険料に苦しんでいることでしょう。または社会保険制度の破綻で社会福祉も180度変わってしまっているかもしれません。

このまま、そのベビーブームが起こった時代のヒントを手にしないままであれば・・